Barnes & Noble、NOOKで大規模な組織変更

ここ最近のBarnes & Noble関連のニュースには明るい話題が少ない。幾つかの施策は、立て直しを図る同社の未来を予見させる。

» 2014年02月27日 12時36分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 ある情報源によると、Barnes & Nobleは2月初旬、ハードウェア・エンジニアリング部門のほとんどの人員を解雇したという。同時期には、NOOKアクセサリー担当のジャクリーヌ・コルソ氏も解雇された。

 同社は1月にもハードウェア担当副社長のビル・セイパースタイン氏を解雇している。同社の新CEOとなったマイケル・ヒューズビー氏の下、経営上層部の再構成のために掃討計画を実施しているようにも見える。

 Barnes & Nobleの電子書籍リーダーとタブレットのポートフォリオは2013年の各四半期に累積損失を計上していた。同社のハードウェア部門全体の売り上げを1年前と比較すると、32.2%落ち込んでいる。

 NOOKの経営陣のほとんどはBarnes & Nobleの人員を削減すべきと述べていた。前CEOのウィリアム・リンチ氏が最後に発表したものの1つにハードウェア製造からの撤退があるが、その後同社のスタンスは一転、電子書籍リーダーの製造を継続する意向が示されている。

 Barnes & Nobleは今、NOOK Studyを拡大しており、プログラム全体が改変されつつある。Microsoftからロジャー・ビショフ氏を引き抜き、エンジニアリング・マネジャーに据えた。ビショフ氏はNOOK Education事業全体を率いることになる。Barnes & Nobleの大学書店チェーンは秋にもその事業の宣伝を開始するのではないだろうか。

 Barnes & Noble教育部門の新規雇用者の多くはシアトル地区に拠点を持っている。同社は積極的にレドモンドで働く志望者への求人を行っており、Microsoftがプログラム全体で演じる役割を強く示唆するものとなっている。

 Barnes & Nobleのプログラムのほとんどが危機に直面している。同社のアプリマーケットはあいまいなままGoogle Playに吸収され、自主出版プラットフォームNOOK Pressは昨年の立ち上げ以来、新たな発表を行っていない。

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