出版業界ニュースフラッシュ 2014年2月第2週

出版業界で先週起こった出来事をまとめてお届けする週刊連載。2014年2月第2週は、有田焼付きのムックが付録で付いたムックの発売、『伝え方が9割』の好調なセールスが話題となりました。

» 2014年02月17日 11時50分 公開
[新文化通信社]
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宝島社、有田焼付きのムック『LOVE!佐賀』を発売

 2月14日、佐賀県とのコラボ事業の一環でムック『LOVE!佐賀』(本体1400円)を発売した。佐賀の特産品や名所、イベントなど、女性向けのコンテンツを紹介する。特別付録として有田焼の小皿2枚を付けた。

 2月13日には佐賀県の首都圏営業本部(東京・千代田区)で、同県出身のお笑いコンビ・どぶろっくを招いたイベントを開催。持ちネタ「もしかしてだけど」の佐賀バージョンを披露したほか、「佐賀は看板を出していない名店。食もスポットも探せばいいところがたくさんある」とPRした。当日は古川康県知事も駆けつけた。

佐賀の魅力をアピールする古川知事、どぶろっくの森慎太郎さん、江口直人さん(左から)

『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)が50万部に

 2月13日出来の17刷で50万部に達した。同書は2013年2月発売。数々の受賞歴があるコピーライターの佐々木圭一氏が「感動的で強いコトバ」を作る方法を解説した。ビジネスパーソンや学生、主婦など幅広い層に支持されたという。本体1500円。

中村文則氏、日本人初「デイヴィット・グディス賞」受賞

 芥川賞作家の中村文則氏が日本人で初めて「デイヴィット・グディス賞」を受賞。講談社が2月10日、発表した。同賞はノワール(暗黒)小説の作家、読者、編集者、書店関係者で構成するアメリカのNoirConが主催する文学賞。2年に1度、ノワール小説の分野で貢献した作家に贈られる。

 また、著書『悪と仮面のルール』(講談社)は2年連続で、「ウォールストリートジャーナル」が選ぶベストミステリー10作にも選出された。こちらも日本初の快挙。同書は、アメリカのホラー作家協会が主催する「ブラム・ストーカー賞」の候補作にも挙がっている。最終候補作品は2月23日に発表される。

「ar」と「ミュゼプラチナム」のコラボ誌「Shunme」、有隣堂で販売

 2月10日、主婦と生活社が発行する女性誌「ar」と脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を運営するジンコーポレーションがコラボして制作した情報誌『Shunme(シュンミー)』3月号が、有隣堂の16店舗で販売開始された。これまで「Shunme」公式サイトと同サロンの会員サイト限定で販売してきたが、前回発行したリニューアル第1号が好調だったことを受けて、同日発売の2号目を書店で販売することになった。

 同誌は25歳の女性をコアターゲットに、美容・食・結婚・旅などの情報を掲載。リニューアル第1号から「ar」編集部が制作している。定価は500円、発行5万部。

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