読者、電子書籍の魅力に抵抗

紙の本は死を迎えているといったニュースのヘッドラインを目にしない週はほとんどないが、紙書籍は生きており、健全で、今日の本の市場で求められている。

» 2013年12月27日 15時15分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 Penguin、Hachette、Simon & Schsterのような大手出版社では、電子書籍の売り上げが全体の24%を占めるようになっている。事実、ITに詳しいユーザーの多くは電子書籍に親しんでいるが、誰もがというわけではない。米リコーの調査によると、70%近くの消費者は2016年までに紙書籍をあきらめることはないという。

 電子書籍がいかに世界を席巻しており、紙の本は死を迎えているといったニュースのヘッドラインを目にしない週はほとんどないのではないだろうか。電子書籍は人気を博しているが、米国でダウンロードされた電子書籍の60%はまったく読まれていない。2012年以来、電子書籍の成長は専用電子書籍リーダーの売り上げが落ち込み、タブレットPCデバイスがほかのエンターテイメント向けに徐々に利用されるにつれ大幅に鈍化している。

 「活版印刷機の発明から500年以上を経て、本の製造者・出版社は現在起きている書籍の次のルネッサンスで大きな役割を担っています」とリコーの継続的フォーム制作ソリューション・技術アライアンス担当副社長のジョージ・プロミス氏。「マーク・トウェインの言葉を借りるなら、紙書籍の死の報告が大げさに強調されています。紙書籍は生きており、健全で今日の本の市場で求められています。リコーでは、今後何年もそれが変わらないようにすることに集中します」。

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