Amazon、短編出版レーベル「StoryFront」を立ち上げ

Amazon Publishingが短編に特化したレーベル「StoryFront」を立ち上げた。短編小説を求める読者の心に響くか。

» 2013年12月18日 15時30分 公開
[Mercy Pilkington,Good e-Reader Blog]
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 電子出版で潜在的に最も便利な機能の1つは、作品選択のうんざりするようなプロセスを経ることなく著者が短編を出版できることだ。

 過去、短編を執筆する著者は短編集の出版社に自分の作品を投稿しなければならず、それらの選集は定期的に刊行されるのが一般的だった。それを除けば、著者は自分の全作品コレクションの投稿を試みることはできたが、そのほとんどはこれまで出版されず、新人著者の作品に至ってはまったくといっていいほど出版されなかった。

 電子出版と個人出版は短編小説刊行への扉を開き、短編文学の読者はそのジャンルの復活を享受している。Vook、Atavist、Now & Then Readerなどの事業者はエッセーや数世紀前の小冊子出版に対する関心を再生すべく貢献しているが、Amazon Publishingは短編小説を出版の最前面へ引き出す試みにを発表した。

 Amazon Publishingが12月4日に発表した短編レーベル「StoryFront」は、高品質の短編フィクションだけでなく、新人・ベテラン著者の短編と詩を特に取り上げる週刊文芸ジャーナルの出版元にもなる。

 「Kindleでの短編フィクションの継続的な成功だけでなく、Day One(Amazon Publishingの別レーベル)への熱狂的な反響に基づいて、われわれは読者が短編に飢えており、新ジャンルの掘り起こしに興奮していることを知っています」とアダルトトレード・児童書出版グループのダフネ・ダーハム氏。「StoryFrontにより、そのプラットフォームに尽力している編集者チームがキュレーションした幅広いストーリーを提供することで熱狂に応えます」。

 StoryFronはすでに数人のベストセラー著者による相当数の作品をリリースしており、その中には既存の小説に密接に結びついた作品を含まれている。このプラットフォームは米国の読者に著名な米国外の短編の翻訳版をももたらしている。

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