野村総合研究所が市場動向分析リポートを発表。電子書籍市場は年次成長率で20%超を維持し、2018年には約5000億円市場になるとしている。
野村総合研究所(NRI)は11月27日、国内を中心とするICT(情報通信技術)主要4市場の2018年度までの動向分析リポートを発表した。
同リポートは、「デバイス」「ネットワーク」「プラットフォーム」「コンテンツ配信」市場の主要なトレンドと、その予測結果をまとめたもの。
電子書籍はコンテンツ配信市場にまとめられており、これによると2013年の電子書籍(電子雑誌・電子新聞含む)市場は1729億円。うち電子書籍が930億円。また、2018年までの年次成長率は23.6%で、2018年の市場規模は4995億円と予測している(細目では電子書籍が2814億円、電子雑誌・新聞が2182億円)。この成長率はコンテンツ市場のほかのカテゴリを大きく引き離すもの。なお、同市場で2018年に最も規模が大きいのはソーシャルゲームの8328億円。
電子書籍市場に関する予測は数社から出ており、例えばインプレスR&Dは2012年、同市場が2016年に2000億円程度になると予測している。NRIは2010年に同市場が2015年で2400億円規模と予測しているが、今回の発表と合わせて考えると、市場としては好調に推移していることをうかがわせる。
同社では、この市場について、「スマートフォン・タブレット端末の普及とともにグローバル企業が台頭し、国内企業は端末・プラットフォームの選択やサービス差別化に左右される」とまとめている。
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