Kindle Paperwhite(2013)――Amazon.com電子書籍端末ショーケース

古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、Amazon.comの電子書籍端末「Kindle Paperwhite」の第2世代モデルを取り上げる。

» 2013年11月18日 14時30分 公開
[山口真弘,eBook USER]

製品概要

E Ink電子ペーパーを採用したAmazon.comの電子書籍端末「Kindle Paperwhite」の第2世代モデル。24段階の調節が可能なフロントライトを搭載しており、製品名にもあるように、紙のような真っ白いスクリーンが大きな特徴。

 外見は初代モデルとほぼ共通で、モノクロ16階調、6インチで758×1024ドットというE Ink電子ペーパーのスペックも従来と同等だが、E Inkが従来の「Pearl」から世代のひとつ新しい「Carta」となり、白黒反転の頻度が従来よりも低下している。また全体的に高速化が図られており、タッチ操作によるページめくりやメニュー表示のレスポンスが、従来モデルに比べて大幅に向上している。

 新機能として、プレビューつきでページを高速にめくれる「Page Flip」機能や、検索した単語を自動的に登録して暗記学習に役立てられる単語帳機能などが搭載されたほか、各ページにつけたしおりからは別のページに直接ジャンプできるようになるなど、従来の機能にも改善が施されている。また他のKindle端末からコレクションをインポートする機能も用意されたことで、端末の乗り替えが容易になっている。

 内蔵ストレージは海外版の2Gバイトに対し、国内版ではその2倍に当たる4Gバイトでの展開となる。ラインアップは従来と同様、Wi-Fiモデルの「Kindle Paperwhite」と、3G回線が契約不要で利用できる「Kindle Paperwhite 3G」の2種類で、本体色はブラックのみ。

スペックで見る「Kindle Paperwhite(2013)」

メーカー Amazon.com
国内発売時期 2013年10月
発売時価格 9980円、1万4980円(3Gモデル)
専用/汎用 専用
OS Kindle OS
OSバージョン 5.4.0
サイズ(※最厚部) 117(幅)×169(奥行き)×9.1(高さ)ミリ
重量 約206グラム、約215グラム(3Gモデル)
解像度 758×1024ドット
ディスプレイ 電子ペーパー(E Ink)
カラー/白黒 モノクロ16階調
画面サイズ 6インチ
通信方式 802.11 b/g/n、3G(3Gモデル)
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 4Gバイト(ユーザー利用可能領域は3.1Gバイト)
メモリカードスロット なし
バッテリー持続時間(メーカー公称値) 8週間(ワイヤレス接続オフ時)
タッチ操作 対応
対応フォーマット Kindle(AZW3)、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRC。HTML、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMPは変換して対応
コネクタ USB(microB)
電子書籍ストア Kindleストア
その他 海外版は内蔵メモリ2Gバイト
最終更新日:2013年11月18日

写真で見る「Kindle Paperwhite(2013)」

右60度傾斜外観 本体色はブラックのみ
本体を持った写真 重さは約206グラム(3Gモデルは215グラム)と、従来モデルに比べて7グラム軽量化されたが、昨今のE Ink端末としては重い部類に入る
CDとの比較 見た目は従来モデルとまったくといっていいほど同一

単体正面 正面。インタフェースはホームボタンも含めてすべてタッチ操作に統一されている
左側面 左側面。ボタン類はない
右側面 右側面。こちらもボタン類はない

上面 上面。両側面と同様、ボタン類はない
底面 底面。microUSBコネクタ、電源ボタンを備える
裏面 裏面。従来モデルでは「Kindle」のロゴだったが、本製品では「Amazon」ロゴとなっている

メイン画面 ホーム画面。従来のデザインと変わりはない。上部メニューバーからはストアへの移動や検索が行えるほか、フロントライトを24段階で調節可能
コンテンツ表示画面 コンテンツを表示したところ。フォントは明朝とゴシックに加え、新たに筑紫明朝が追加されている
単語の長押しで辞書がポップアップ表示される。従来は別画面だったWikipediaの検索が、タブ切替でシームレスに行えるようになった

ページを開いたままパラパラめくる感覚でプレビューできるPage Flip機能が新たに実装され、目的のページを見つけやすくなった
ページ右上につけたしおりをタップすると、別のページにつけたしおりが表示され、タップすることで移動できる
新機能の「単語帳」には、検索を行った単語が自動登録され、フラッシュカードなどの機能を使って暗記に役立てることができる

他のKindle端末からコレクションをインポートする機能が実装された
Kindleストアに接続可能。最下段を除いてはテキスト主体のデザインで、タップすると一覧が表示される
個別の電子書籍ページ。「1-Clickで買う」を押して購入する

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