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» 2013年11月05日 12時05分 UPDATE

相棒「双星の捜査線−さよならはバーボンで−」最強の絆

凶悪な殺人事件の捜査において、特殊な能力を持つ少女の「相棒」となった主人公。事件の解決に向けて動き出す二人の物語『双星の捜査線−さよならはバーボンで−』を紹介します。

[ラノコミどっとこむ]
新刊JP

 「相棒」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。とっさに思いつくのは水谷豊さんが主演の刑事ドラマ「相棒」ですよね。今回紹介するこの作品『双星の捜査線−さよならはバーボンで−』(電撃文庫)は未来の都市を舞台としたポリスアクション小説です。

相棒、それは最強のきずな

双星の捜査線−さよならはバーボンで− 双星の捜査線−さよならはバーボンで−

 世界統一政府「地球政府」が誕生し、世界から国家というものがなくなった時代。人々はその拠りどころとして世界の各都市が大きな役割を持っていく。その都市の1つ「港湾都市アニバーサリーアース」で不可解な連続殺人事件が発生する。

 その事件とは「ユニット」と呼ばれる脳に埋め込むことで人間の活動の幅を広げることができる特殊な人口脳細胞ネットワーク、そのユニットを多数(一般的には10個以上)埋め込む「多ユニット所持者」と呼ばれる中でロングの黒髪の女性ばかりが3人殺害され、さらにその事件を追っていた都市警察の特殊部隊「C.S.C」を3人返り討ちにするという凶悪な殺人事件である。

 アニバーサリーアースの新人刑事「シンゴ・サトウ」は突然署長のバークマンからこの連続殺人事件、通称「ハリーロイド事件」の捜査を老練な口調で喋る少女「マリィ」とともに行うように命じられる。このマリィという少女は多ユニット所持者で何と19ものユニットを所持しているという、それに対しシンゴは一般的な翻訳ユニットのみ。

 そんな対称的な2人だが、シンゴがマリィに対し互いを「相棒」として信頼し協力しようと提案する。マリィは不思議に思いながらもそれを承諾し、即席の「相棒」が誕生する。

 そして捜査を続ける二人の前に徐々に明らかになっていく「ハリーロイド事件」の真相。そしてそれを解き明かした時「相棒」は……。

 続きは本編を読んで確かめてください。

ポリスアクション

 ポリスアクションといえばぱっと思いつくのはカーチェイスやヘリコプターなどで犯人を追いかけたり、銃をバンバン撃ち合ったり、さらには機動隊が出てきて制圧したりといったことを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実際刑事もののドラマや映画ではそういったシーンが多いと思います。

 でもこの作品はそういったシーンは多くありません。むしろ聞き込みや推理、そして主人公であるシンゴの心理描写が多く描かれていてそちらの方に興味がそそられます。

 もちろんマリィも一風変わったキャラクターで、老練な口調ですが年齢は若いのでバーに入って「ホワイトストーン」という名のミルクを飲むなど魅力的なところも多いです。

 刑事物としてもちゃんと内容が練られていますし、細かい部分の描写も多く読みやすい作品になってます。こういった作品が苦手な人も好きな人もぜひとも読んでもらいたいと思います。

 世界統一政府、現実にもいつの日か実現する日がくるのでしょうか……。

(評:ラノコミどっとこむ編集部/せふぃ)

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