ニュース
» 2013年10月01日 15時15分 UPDATE

読書の秋には、本にまつわるコミックを

肌寒くなってきたこの季節。秋の夜長にぴったりな本にまつわるコミックを紹介します。

[ラノコミどっとこむ]
ラノコミ.com

 熱かった夏も終わりを告げ、季節はいよいよ秋。ここ最近、一気に肌寒くなり、いよいよ暦の上だけでなく本格的な秋がやってきました。秋といえば、読書の秋、食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋などさまざまな楽しみ方がある季節。

 そこで今回は、そんな読書の秋に読みたくなる、本にまつわるコミックをご紹介します。

本屋の森のあかり

本屋の森のあかり 本屋の森のあかり

 まずは、本好きな貴方に贈る優しい物語、磯谷 友紀さんの『屋の森のあかり』(コミックキス/講談社)をご紹介します。

 この物語の舞台は、本屋さん。主人公の高野 あかりが、故郷の岡崎にあった書店の支店から、都会の本店に異動になったところから物語は始まります。

 スマートに仕事をこなす同期の加納 緑とは違い、田舎の支店とは勝手が異なる本店において、四苦八苦するあかり。そんなあかりを優しくサポートしてくれたのは、人間よりも本が好きな副店長の寺山 杜三でした。

 本の中にさまざまな物語が存在するように、あかりが本屋で出会う人々にもそれぞれに大切なお話がある。本作ではそんな人々の物語を、「銀河鉄道の夜」や「ロング・グッドバイ」など、古今東西、多数の有名な文学作品になぞらえたエピソードが数多く登場します。

 人々との交流を通し、書店員として、そして人間としても大きく成長していくあかり。この作品を読むと、なぜだか無性に本屋さんに行きたくなります。

 趣向を凝らした各種フェアや展示、書店員さんの温かみが感じるような、そんな、本屋さんにいるときのような居心地の良さを感じられる作品です。

イロドリミドリ

イロドリミドリ イロドリミドリ

 続いては、羽柴 麻央さんの読み切り短編集『イロドリミドリ』(マーガレットコミックス/集英社)から、表題作の「イロドリミドリ」をご紹介!

 中学2年生の浅倉 玉緒は、毎日通う図書館で不思議な少年、天間 緑に出会います。友達になった玉緒と緑は、お互いを“たまちゃん”“緑くん”と呼ぶようになり、図書館の中で一緒に勉強をしたり、お喋りに夢中になったりと、だんだんとその距離を縮めていきます。

 そんな中のある日、玉緒は、おばあちゃんにもらった大切な本、『星の王子さま』の話を緑にします。

それで2人が別れるとき キツネは王子さまに秘密を贈るの
「心で見なくちゃ ものごとはよく見えないってことさ」
「かんじんなことは目に見えないんだよ」って

 いつしか緑くんに対して、あこがれから淡い恋心を抱くようになった玉緒。しかし、緑くんには誰にも打ち明けたことのない、切ない秘密がありました。

 羽柴さんの短編作品は、短編でありながらも深い余韻を残してくれる作品が多く、この「イロドリミドリ」も読み終えた後にじんわりと心に残る作品です。

図書館戦争 LOVE & WAR

図書館戦争 LOVE & WAR 図書館戦争 LOVE & WAR

 最後は、TVアニメや実写映画など、数々のメディアミックス展開がなされている、有川 浩さんの大人気小説『図書館戦争』シリーズを原作とした、弓 きいろさんのコミカライズ作品『図書館戦争 LOVE & WAR 』(花とゆめコミックス/白泉社)をご紹介します。

 物語の舞台は2019年、「メディア良化法」が施行されて30年。問題図書を検閲する「良化委員会」と検閲に対抗する「図書館」が激しく対立している時代の架空の日本です。

 高校時代に出会った、図書隊員を名乗るあこがれの王子様を追って、図書館を防衛する「図書隊」に入隊し、その後、初の女性隊員として図書特殊部隊に配属された笠原 郁をはじめとした図書館の人々の成長やきずな、熱い戦闘、そして恋愛模様が描かれています。

 コミカライズ版である本作は、原作の雰囲気を損なわず、物語の世界をより分かりやすくわたしたちに提示してくれます。強い信念を持ちながらも、王子様にあこがれるかわいい女性の郁には同じ女性としてあこがれずにはいられません。

“本を焼く者は、やがて人間も焼くようになる。”

 この作品を読むと戯曲「アルマンゾル」において、ハイネが警句としていたことを思い出します。今、自分の手元にある本を、よりいっそう大切にしたくなる作品です。

 さて皆さん、いかがでしたでしょうか? 今回紹介した作品以外にも、もちろん多くの本にまつわるコミック作品があります。皆さんも秋の夜長を、漫画を読みながら有意義に過ごされてみては?

(評:ラノコミどっとこむ編集部/やまだ)

Copyright© 2015 OTOBANK Inc. All Rights Reserved.

コンテンツパートナー

新刊JP
ラノコミ.com
hon.jp
新文化通信社
Good E-Reader Blog
ぶくまる