出版業界で先週起こった出来事をまとめてお届けする週刊連載。9月第4週は、小学館の海外戦略、大手編プロを子会社化した中央経済社などが話題になりました。
経済発展が著しいタイやインドネシア、インド、カンボジアなどに英語・多言語版の学習書などを提供する総合的な戦略拠点の位置づけ。
「ドラえもん」をはじめとした英語版のコミックスや子どもの図鑑、学習書などのほか、多言語の出版も担い、地域の学習レベルの向上につなげる狙い。各国ローカルパートナーと連携し、同社からアニメの導入やメディアミックス戦略の提案など多角的な面から市場を盛り上げる。
本社はシンガポールに置き、資本金は120万シンガポールドル。設立日は9月18日。社長は小学館マルチメディア局プロデューサーの加治屋文祥氏。取締役は小学館取締役の横田清氏、都築伸一郎氏、相賀信宏氏と一橋マネジメント取締役の堂垣孝夫氏の4氏。
中央経済社はこのほど、編集プロダクションのシーオーツーの株式を100%取得して子会社化した。シーオーツーの会長には中央経済社の山本継会長、社長には山本憲央社長、専務に松浦祐子常務が就いた。
シーオーツーはベネッセコーポレーションが発売する「いぬのきもち」「ねこのきもち」、芸文社の「はあとあんどはあと」などの雑誌や女性向けの実用書やムックなどを手がけていた。
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