ニュース
» 2013年09月13日 13時00分 UPDATE

深く心に残る“古今東西の名句名言”

物理学者の佐藤氏とドイツ文学者の高橋氏が心に残る古今東西の名句名言を紹介した書籍『10代のための古典名句名言』。今回は本書の中から幾つかの言葉を紹介する。

[新刊JP]
新刊JP

 「言葉」に救われるという経験をしたことがある方は多いだろう。また、心の拠りどころにしている大事な言葉があるという方もいるだろう。それだけ言葉が持つ力は大きいということだ。

 『10代のための古典名句名言』(佐藤文隆、高橋義人/著、岩波書店/刊)では、物理学者の佐藤氏とドイツ文学者の高橋氏が、若いころに出逢い、深く心に残った言葉を中心に古今東西の名句名言を紹介。言葉の解説だけにとどまらず、著者自身の体験を振り返りながら若者へのメッセージを語る。

fhfig594.jpg 深く心に残る“古今東西の名句名言”

 本書は「悩みと向かい合うための名言名句」「愛するための名言名句」「学びのための名言名句」「生きるための名言名句」の4つ章からなっているが、ここでは「生きるための名言名句」から幾つか名言名句を紹介したい。

これを知るものは、これを好む者にしかず。これを好む者は、これを楽しむものにしかず(『論語』)

 この『論語』にある言葉の意味は「単に知っているよりも、それを好きになる方がより自分のものになる。しかし、好きなだけよりも、それを楽しんでいる人の方がそれをわがものにしているのである」ということだ。

 そうは言っても、未消化の知識をたくさんため込むのでは、やはり好きになることもできないし、ましてや楽しむこともできない。そのことに気づいて、この言葉をもう一度見ると、「好きになる」のも「楽しむ」のも、それを学ぶ人の側の態度や工夫によって決まるといっているようだ。新しいものを受け入れる積極性が、こういう態度や工夫の訓練になるのだ。

一日生きることは、一歩進むことでありかたい(湯川秀樹)

 一日生きることは、自分が一歩前に進むことだと感じられるような手ごたえのある人生を生きたいものだ。一歩一歩前に進んでいることを、自分で確かめながら、自分を高めていきたいものである。物理学者・湯川秀樹博士が日本ではじめてノーベル賞を受賞したのは1947年のことだが、続いて朝永振一郎博士、江崎玲於奈氏がノーベル賞を受賞。この湯川博士の言葉は、1973年に江崎博士の受賞を記念して開かれた3人合同の若者向けの講演会のおりに「少年少女たちのためにメッセージを」と頼まれて色紙に書いたものだ。

 「子どもと大人をあまり違ったものと見ない方がいい要するに長い人生を、子ども時代も生かして、どう生きていくか。歴史の中で語り継がれてきた名句名言に接することを通して、多彩な人物や多様な考え方に気付くきっかけにして欲しい」と著者の佐藤文隆氏は語る。

 大人になって苦境に立たされたとき、子どものころにひっかかった言葉や大事にしたいと思った言葉に救われるというときが来るかもしれない。さまざまな名言名句に触れておくということは大事なことだと気づかされる1冊だ。

(新刊JP編集部)

Copyright(c) 2016 OTOBANK Inc. All Rights Reserved.

ITmedia Book Club会員登録がまだの方はこちら

電子書籍/紙を問わず、読書を愛する皆さまに向け、特別な情報提供、書籍の献本、著者や業界関係者との懇親会、執筆活動を検討されている方へのサポートなどを順次提供し、皆さまの読書を強力にバックアップします。

コンテンツパートナー

新刊JP
ラノコミ.com
hon.jp
新文化通信社
Good E-Reader Blog
ぶくまる