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» 2013年09月13日 10時00分 UPDATE

電子書籍サービスのスタンダードへ:シンプルに、当たり前に使いやすい――新Androidアプリで使いたいGALAPAGOS STORE

デバイス上での読書体験を追求し、ユーザーに“新しい書籍との出会い”を提供するシャープの電子書店「GALAPAGOS STORE」。そのAndroidアプリが待望のメジャーアップデートで大きく生まれ変わった。eBook USER編集長である西尾泰三が、世界の電子書籍市場を追ってきた立場から今回のアップデートを読み解いた。

[PR/ITmedia]
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GALAPAGOS STORE GALAPAGOS STORE

 2013年現在、さまざまなサービスの一部として電子書籍が提供されることもあるが、いわゆる電子書店といえるのは、数十ほど。リアルの書店の数ほどには電子書店は存在しない。幅広いジャンルを扱う総合電子書店はさらに少ない。

 そんな総合系の電子書店「GALAPAGOS STORE」を運営するシャープ。2010年にオープンした同ストアも間もなく3年を迎えようとしている。この間、シャープは厳しい経営状態を経験したが、そうした状況にあってもこの事業から撤退することはなく、順調にコンテンツのラインアップとユーザーを増やしてきた。

 この間のGALAPAGOS STOREを簡単にまとめれば、基本的な機能の向上は当然だが、マルチデバイス対応、マルチフォーマット対応を中心に進めてきた。2012年のトピックでいえば、iOSアプリ、Windowsアプリの提供開始、そしてEPUB 3でのコンテンツ配信開始がそれに当たる。

 今日の電子書籍市場を俯瞰すると、各事業者のビジョンや目指そうとしているところははっきりとしつつある。紙との併売、リアル書店との連携、特定ジャンルへの特化など、それぞれの戦略をもって他社との差別化を図ろうとしている。

 では、GALAPAGOS STOREはどうだろう。XMDFの開発などで古くから出版社に寄り添ってきた部分はあるが、シャープは出版社ではない。もちろん、書店でもネット通販事業者でもない。シャープのハードウェア・ソフトウェア技術をベースに、“デバイス上での読書体験を追求”しているのがGALAPAGOS STOREだ。

シンプルに、当たり前に使いやすいものを――

 そんなGALAPAGOS STOREが、9月11日、Androidアプリを3.0にバージョンアップした。これまでもマイナーなアップデートは数度あったが、メジャーバージョンでは2012年4月以来のアップデートとなる。GALAPAGOS STOREのユーザーは8割以上がAndroidスマートフォン/タブレットから利用しているというが、それ故に待望のアップデートということができる。

 このメジャーバージョンアップでは、機能/ユーザーインタフェース(UI)ともに刷新されているが、“iOSアプリと基本UIが統一”され、電子書籍サービスのスタンダードを目指していることが1つのポイントだ。iOSやAndroidなどマルチデバイス対応は今日の電子書店で基本的なサービス要件だが、iOSアプリとAndroidアプリでユーザーの読書体験が異なることは少なくない。

 GALAPAGOS STOREはiOSアプリを2012年8月にリリースしているが、上述したようにAndroidアプリが最後にメジャーアップデートされた時期から少し後のため、UIが微妙に異なっていた。今回、それを統一し、さらにフラットデザインを取り入れるなど少し先を見据えたモダンデザインを採用し、マルチデバイス環境でもシームレスな読書体験を提供した。

Androidアプリ前バージョンAndroidアプリ最新バージョンiOSアプリ最新バージョン 左から、Androidアプリ(旧バージョン)、Androidアプリ(最新版)、iOSアプリ。すっきりとしたシンプルなデザインとなり、極めて直感的に操作できるようになった

 ここでGALAPAGOS STOREのUI設計思想を少しひもとくと、読書という行為を「出会い」「併読」「重読」「習慣」の4つに大別している。まだ見ぬ良書と“出会い”、それらを“併せて読み”、自分にとっての糧となるものを“何度も読み”、雑誌などなら“定期購読”で継続的に読む。そんなサイクルを通じ、読書力が磨かれると考えている。

 この思想はGALAPAGOS STOREの初期から受け継がれているが、iOSアプリの提供を通じて、“シンプルに、当たり前に使いやすいもの”という新たな思想が加わったようだ。思想を包む薄皮に当たるUIは、ボタンの配置の見直しや、細かいところでは、「未読」「おすすめ」といった書影に付くマークが書影を邪魔しないように配置が修正されたりといったように、シンプルで誰もが直感的に使えるものへと生まれ変わった。言い換えれば、奇をてらわず、スタンダードなものを高いレベルで作ることで、アーリーアダプターだけでなく誰もがカジュアルに本と向き合える環境を作っていこうとしている。

クラウドベースのサービスとして完成したGALAPAGOS STORE

 当たり前に使いやすいもの、という部分では、コンテンツ管理の面で、ネット書庫機能が改善された。

 ネット書庫はクラウド書庫などとも呼ばれ、購入した書籍やそれぞれの書籍に付けたしおりやマーカーなどといった情報をクラウド上で保存し、登録しているデバイス間で同期できるというもの。これにより、端末を変えても続きから読み進めることができたり、端末を紛失したりしても購入履歴から簡単に復元できたりする。Androidアプリの旧バージョンでは、端末のローカルストレージとネット書庫を明示的に区別したUIだったが、iOSアプリではネット書庫に統合され、Androidアプリでもこのスタイルに統一された。

 シャープが「現代的な仕組みの基礎ができあがった」と話すように、GALAPAGOS STOREはクラウドベースのサービスとして完成したといえる。

tnfiggala5.jpgtnfiggala6.jpgtnfiggala7.jpg 従来のAndroidアプリでは、ブックシェルフ(本棚)が端末にダウンロードしたものとネット書庫が区別されていた(写真左、中央)が、バージョン3.0ではこの区別がなくなった(写真右)。端末に未ダウンロードの作品は書影左下にそれを示す矢印アイコンが表示される

 より広い層が便利に使えるよう、アプリの刷新に加え、ストアのサービスも改善が続いている。例えば、レコメンドエンジンやレスポンシブWebデザインの採用、ユーザーニーズに応じてビジネスカテゴリの新設、さらに、実験的な機能やコンテンツを提供している「GALAPAGOS Labs」も人気を博している。シャープが生み出した数々の名機のカタログを電子化して提供する「シャープ製品カタログ復刻版」の取り組みはGALAPAGOS Labs発のものだが、同社往年の名機「X68000 XVI(エクシヴィ)」のカタログが無償配布された際には多くのファンが感涙した。

 そして今回、アプリのバージョンアップに伴い、GALAPAGOS STOREでは記念キャンペーンを展開しているが、上述のX68000の話に興味を持った方は、こちらも注目したい。なぜなら、希少なX68000関連冊子が3冊、そして、9月13日からはX68000に続くシャープ製品カタログ「復刻版」の第2弾として、こちらも名機の呼び声高いZaurus(SL-A300)が無料配信されるからだ。少し閑話となるが、これらについても紹介しておきたい。

 “拡売”マニュアル、言い換えれば販促マニュアルは、各販売店(販売員)向けに、商品をより深く理解してもらうために配布するもの。製品を売るとき、メーカーがどんな情報を販売店に伝えているのかを知る貴重な資料だ。当時、シャープがどういう風にX68000という製品を売ろうとしていたのか、その“舞台裏”が分かる一冊だ。

パソコン読本 X68000コンパクトの発売記念特別編集号として登場した「パソコン読本」。今なお多いX68Kにぜひ当時を思い出しながら読んでもらいたい一冊

 もう1つの「おみこしPRESS」を覚えている方はどれくらいいるだろう。X68000には発売当初から、「EXEクラブ」というオーナー会が存在し、製品同梱のはがきで申し込むことで、会員番号付きのカード型電卓が送られてきた。EXEクラブは無料の会員組織だったが、その上位会員組織として、有料の「おみこしかつぎ人」があり、ゲーム大会や自作ソフト交換会などのリアルイベントを開催し、ユーザーとのふれあいを形成していた。おみこしPRESSはその会報誌だ。

 今回配布されるのは、X68000コンパクトの発売を記念した特別編集号。おみこしかつぎ人の会員だった方は後半の読者ページを見れば当時の熱い思いがふつふつとよみがえってくるはずだ。当時を知らない方でも、20年以上前とは思えない投稿イラストなどは一読の価値がある。

Android Ver.3.0アプリアップデート記念キャンペーン一覧

Android Ver.3.0アプリアップデート記念キャンペーンページ

X68000関連冊子

  • X68000 拡売マニュアル パーソナルユース 開拓新書 販促編
  • X68000 拡売マニュアル ニュープロダクト 情報見聞録 商品編
  • おみこしPRESS X68000 Compact発売記念特別編集号「パソコン読本」

シャープ製品カタログ「復刻版」第2弾 Zaurus「パーソナルモバイルツール SL-A300 カタログ」


GALAPAGOSはユーザーの声援を力に変える

 シャープという会社は、派手さはないが、堅実で、それでいてときに発想を飛躍させた製品やサービスを世に問いかけてくる。GALAPAGOS STOREにもその特徴が色濃く出ており、プッシュ型の自動配信サービス、4Kサイズのコンテンツ配信といった特徴は、他社に先行する部分だ。

 ITジャーナリストの林信行氏はGALAPAGOS STOREのiOSアプリが登場した際、「やや浪花節的ではあるが、日本的な頑張りと誠意を尽くしたサービス」とGALAPAGOS STOREを評したが、これは的を射た表現といえるだろう。

 加えて、GALAPAGOS STOREの公式Twitterアカウントに代表されるように、ユーザーが喜ぶことをやろうとするエンターテインメント性すらも兼ね備えつつある。つまり、硬軟織り交ぜたサービスとして円熟さを増しているのが現在のGALAPAGOS STOREである。

 IT業界のスピードの速さは“ドッグイヤー”と呼ばれることがある。電子書籍業界もまた然りで、あらゆることがめざましく変化していく。勢い場当たり的な対応になりがちな中で、シャープはユーザーからの声に真摯に応え続け、出版社からの信頼も獲得してきた。これは一朝一夕にできることではない。

 開発者としての矜持をアプリケーションやサービスの随所で垣間見せ、それでいてGALAPAGOS Labsのように自らにハードルを設けない意欲的な取り組みを見せている。そんなシャープの今が詰まった新しいAndroidアプリで新しい書籍との出会いを楽しんでもらいたい。

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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia eBook USER 編集部/掲載内容有効期限:2013年9月30日