電子書籍 GALAPAGOSのAndroidアプリがメジャーバージョンアップ

「GALAPAGOS STORE」のAndroidアプリが約1年ぶりにメジャーバージョンアップ。iOS版アプリのエッセンスを取り込んでまた進化した。そしてシャープ製品カタログ復刻版再び。

» 2013年09月12日 16時00分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 シャープは9月11日、運営する電子書店「GALAPAGOS STORE」のAndroidアプリ「電子書籍 GALAPAGOS」をメジャーバージョンアップ、バージョン3.0.0としてリリースした。

 約1年ぶりとなる今回の大型アップデートで特徴的な変化は大きく2点。1つは同社が2012年8月にリリースしたiOSアプリと基本UIを統一し、マルチデバイス環境でも同じような読書体験が得られるようにしたこと。

 もう1つがコンテンツの管理で、これまでAndroidアプリではネット書庫と呼ぶクラウド上のストレージとローカルのストレージが明示的に区別されていたが、これをiOSアプリと同じく1つに統合した形で提供し、使い勝手を向上させた。また、しおりやマーカーリストなど、コンテンツの読書情報を自動でネット書庫に同期するようになった。

左から、Androidアプリ(旧バージョン)、Androidアプリ(最新版)、iOSアプリ。iOS版に近いシンプルなデザインとなった

 ビューワ部分では、.bookを扱うモジュールのバージョンがiOS版と一致していないようだ。次のアップデートではこうした部分の統合が進むことが期待される。

シャープ製品カタログ復刻版 どれも読みたい「シャープ製品カタログ復刻版」

 今回のリリースに合わせ各種キャンペーンも実施。ポイント還元などが中心だが、個人的に特筆したいのは、GALAPAGOS STOREで実験的な取り組みを行う「GALAPAGOS Labs」から、「シャープ製品カタログ復刻版」の番外編が今回のアップデートに合わせて始まっていることだ。

 この取り組みは、シャープが生み出した数々の名機のカタログを電子化して提供するというもの。第1弾では、今なお愛されるシャープのパーソナルワークステーション「X68000 XVI(エクシヴィ)」のカタログが無償配布され大きな話題となったが、今回番外編として、一般には出回らなかった以下のX68000関連の冊子3冊が無償公開された。販売店向けの「販売マニュアル」、そして、X68000の有料オーナー会「おみこしかつぎ人」の会報「おみこしPRESS」だ。今回公開されたおみこしPRESSはX68000 Compactが発売されたときの特別編集号。


 余談だが、燃えさかるシャープ愛を隠すことなく吐露しユーザーからの人気も高いGALAPAGOSの公式Twitterでは、「現在のマザーボードに対応したMZ、X68K、X1等のPCケースを作りたい」とツイートし、それにマウスコンピューター公式Twitterが反応している。実現には困難もあるだろうが、その日に備えて、いずれも無料で配信されている上記3冊を新しくなったAndroidアプリで読むのも一興ではないだろうか。

 なお、9月13日にはシャープ製品カタログ復刻版の第2弾を公開予定だという。次はどの名機を再び目にすることができるのだろう。こちらも楽しみにしたい。

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