2012年のデジタルコンテンツ市場は7兆5790億円規模、電子書籍が大幅伸長デジタルコンテンツ白書 2013

デジタルコンテンツ協会が国内のコンテンツ産業の市場規模を調査。2012年のコンテンツ産業の市場規模は11兆8940億円、うちデジタルコンテンツ市場は7兆5790億円。

» 2013年08月30日 14時55分 公開
[西尾泰三,ITmedia]
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 一般財団法人デジタルコンテンツ協会は8月29日、国内のコンテンツ産業の市場規模を調査した結果を公開した。同調査結果は『デジタルコンテンツ白書 2013』として9月1日に発売予定。価格は1万2600円。

 同調査は、コンテンツを動画、音楽・音声、ゲーム、静止画・テキストの4区分、メディア(提供形態)をパッケージ、ネットワーク、劇場・専用スペース、放送の4区分で分類。各市場の産業団体や関連省庁等の公表値に基づく推計としてまとめたもの。

 同リポートによると、2012年のコンテンツ産業の市場規模は11兆8940億円(前年比100.8%)。このうちデジタルコンテンツ市場は全体の63.7%となる7兆5790億円となった。

デジタルコンテンツの市場規模(2012年)。左がコンテンツ別、右がメディア別

 デジタルコンテンツ市場を詳しくみると、コンテンツ別では、静止画・テキストが4兆6813億円(前年比97.7%)、動画が4兆4715億円(同100.6%)、ゲームが1兆3775億円(同111.8%)、音楽・音声が1兆3637億円(同102.2%)。ゲームのみ増加した2011年から一転し、2012年は動画、ゲーム、音楽・音声が増加した。

 メディア別では、パッケージが5兆722億円(前年比98.0%)、放送が3兆6698億円(同100.4%)、ネットワークが1兆6967億円(同110.2%)、劇場・専用スペースが1兆4553億円(同101.6%)となった。前年比でみると放送、ネットワーク、劇場・専用スペースが増加している。

 前年比の伸長率15%以上のコンテンツを並べたものが以下の表。スマートフォンやタブレット向けの電子書籍が大きく伸びていることが分かる。一方、従来のPC向け、フィーチャーフォン向けの電子書籍の伸長率は、PC向けが前年比マイナス73%、フィーチャーフォン向けがマイナス34.6%としている。

コンテンツ名 コンテンツ区分 メディア区分 伸長率
電子書籍(新しいプラットフォーム) 静止画・テキスト ネットワーク 228.6%
オンラインゲーム 運営サービス ゲーム ネットワーク 139.1%
電子雑誌 静止画・テキスト ネットワーク 77.3%
音楽インターネット配信 音楽・音声 ネットワーク 50.7%
動画ネットワーク配信 動画 ネットワーク 42.0%
邦画 動画 劇場・専用スペース 28.8%
音楽DVDセルほか 音楽・音声 パッケージ 23.6%
コンサート入場料収入 音楽・音声 劇場・専用スペース 17.3%

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