Nexus 7(2013)、“アジア最速”で日本上陸LTEモデルは9月中旬ほぼ4万円(1/2 ページ)

グーグルは、Nexus 7(2013)日本向けモデルの製品説明会を行い、米Googleエンジニアリングディレクターが“細く薄く軽く”なった本体と“4.3なOS”の新機能を解説した。

» 2013年08月26日 18時13分 公開
[長浜和也,ITmedia]

細く薄く軽くなって画面は高精細に

 グーグルは、8月26日にNexus 7(2013)の日本向けモデルを発表した。北米とカナダに続く、世界で3番目の出荷開始国となった日本で行った製品説明会では、米Google エンジニアリングディレクターのクリス・ヤーガ氏がNexus 7(2013)と、Android 4.3に導入した新しい機能について紹介した。

米Google エンジニアリングディレクターのクリス・ヤーガ氏(写真=左)と、新旧Nexus 7のスペック比較(写真=右)

 ヤーガ氏が、新しいNexus 7(2013)とこれまでのNexus 7 2012の違いで最初に訴求したのが“細く薄く軽く”なったボディと高解像度高精細表示に対応したディスプレイだ。ヤーガ氏は、自分が着ている薄手のサマージャケットの内ポケットにNexus 7(2013)を入れてしまうパフォーマンスとともに、従来と比べて1.8ミリ薄く、そして、50グラム軽くなったことで、どこでも使えることをアピールする。

 解像度は、従来の800×1280ピクセルから1200×1920ピクセルになった。画面サイズは7.02インチとほぼ変わらないが、そのおかげで1インチあたりのピクセル数は従来の216ppiから323ppiと印刷物(通常300ppi)に近い画面密度を実現した。(記事掲載当初、解像度の値に間違いがありました。おわびして訂正いたします)

 ヤーガ氏はサウンド環境にも言及し、従来のモノラルスピーカーからステレオスピーカー(本体の短辺側端に搭載し、横置きで利用する)に変更しただけでなく、フラウンホーファーが手がけたバーチャルサラウンド技術も採用したことを紹介した。また、高精度ボリュームブースト技術の採用で、発音や音楽を鮮明に聞き取ることが可能になったとGoogleは説明している。

Nexus 7(2013)で最大の変化はやはり解像度1200×1920ピクセルに対応したディスプレイだ。サイズは7.02インチとほぼ変わらないが、その分、画面密度は323ppiと印刷物に相当する

本体の両端にスピーカーを内蔵して本体だけでステレオサウンドの再生が可能になっただけでなく(写真=左)、バーチャルサラウンド機能も導入して「5.1チャネルのようなサウンドが楽しめます」(ヤーガ氏)とサウンド環境も大幅に向上した(写真=右)

 また、Nexus 7(2013)のハードウェアの特徴として、有効120万画素のインカメラに加えて、従来モデルで搭載していなかった背面側にも有効500万画素のメインカメラを採用したことも取り上げている。

 内部構成では、プロセッサーにクアッドコアで1.5GHz動作のSanpdragon S4(具体的な型番については明言せず。ただし、統合するグラフィックスコアは動作クロック400MHzのAdreno 320であることを資料に明記している)を採用し、容量2GバイトのシステムメモリとHDMI出力インタフェースを搭載したほか、Bluetooth 4.0とIEEE 802.11 a/b/g/n準拠の無線LANが利用できる。また、NFCとワイヤレス充電(Qi方式)をサポートするほか、LTEモデムを搭載するモデルも用意することをアピールした。

 搭載するバッテリーの容量は3950mAhで、駆動時間についてヤーガ氏は、HDビデオの再生で9時間、Webブラウジングや電子書籍の再生で10時間という目安を示した。なお、資料によると待機時間は300時間となっている。ヤーガ氏の説明では言及しなかったが、本体に搭載したインタフェースには、Micro USB、Slim Port(インタフェースはMicro USBと共有)、3.5ミリステレオヘッドフォンミニジャック、マイク、電源ボタン、音量調整を用意する。また、本体内部にも、GPS、ジャイロスコープ、加速度センサー、コンパス、環境光センサーを内蔵する。

従来モデルになかった背面側のカメラとして有効500万画素のメインカメラを搭載した(写真=左)。プロセッサーは動作クロック1.5GHzでクアッドモデルのSnapdragon S4 Proシリーズ。Bluetooth 4.0、NFC、ワイヤレス充電対応のほか、LTEモデム搭載モデルも登場する(写真=中央)。容量3950mAhのバッテリーを内蔵して9時間のHDビデオ再生が可能という(写真=右)

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