Amazon Russia、間もなく立ち上げ――現在、電子書籍契約の交渉中

Amazonはロシアでのサービス提供に向け、出版領域では電子書籍のラインアップを充実させるべく、出版社との契約を締結しはじめている。

» 2013年08月16日 11時32分 公開
[Sovan Mandal,Good e-Reader Blog]
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 正確なローンチタイミングは不明だが、ロシアでのサービス開始に向け準備を進めるAmazon。同社は立ち上げ時に十分な数の電子書籍を確保すべく、出版社との契約を締結しはじめている。

 ロシア最大の児童書出版社Rosmanは、Amazonがロシアでのサービスを展開するタイミングで、コンテンツを提供するよう依頼されている。PublishingPerspectivesが指摘しているように、リファレンス・児童書・ヤングアダルトといったジャンルでまず100〜150タイトルが提供されるようだ。

 興味深いことに、ロシア人はすでにAmazonの海外サイトから何百万ドルもの紙書籍を購入していることで有名だ。Amazonがロシアでの業務を開始し、紙書籍の提供を開始すれば、ロシア人は配送料を大きく節約できるだろう。ただ、米国小売業界の巨人である同社が、米国と同程度で広大かつ多様で、ロジスティクスの悪夢とも言うべきロシアの地理の横暴さにどのように対処するかは見物だ。Barnes & Nobleと同じくロシア全体に書籍販売ネットワークを持たないことと相まって、電子書籍が成長する完全な環境を提供しており、世界のすう勢と同じく、電子書籍はすでに紙書籍よりもより多くの読者を魅了している。

 Amazonは出版グループABC-Atticusの前部長、アーカディ・ヴィトルカス氏を雇用し、ロシアでの業務責任者とした。立ち上がれば、Amazonは同国の電子書籍配信で先頭を行くLitresに対抗することになる。一方、詳細は分かっていないが、Amazonは幾つかの地元出版社との交渉に当たっているとのリポートもある。

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