インタビュー
» 2013年08月13日 13時35分 UPDATE

保険会社勤務からベンチャー立ち上げ……なぜ安定の人生を手放したのか? (1/2)

ベンチャー気質溢れるTerra Motors代表取締役の徳重氏。徳重氏が起業するまでの意外な経緯とは。

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 『すべてが見えてくる飛躍の法則』(アスペクト/刊)の著者である石原明さんの対談連載“人称対談”第4回は、Terra Motors代表取締役の徳重徹氏をお迎えして行われた。

 徳重氏は会社を立ち上げた当初から、グローバル市場で戦うことを念頭に事業を展開。電動バイク、電動シニアカー市場で設立から2年で販売台数4000台を達成しているほか、ベトナムやフィリピンなどアジア各国にも進出の足掛かりを作っている。ベンチャー気質溢れる徳重氏と石原さんはどんな対談を行ったのか? 徳重氏が起業するまでのいきさつが明かされる。

親からは“起業禁止”、でも会社を立ち上げる

fhfig533.jpg 石原さんの著書『すべてが見えてくる飛躍の法則』

石原明さん(以下石原) 徳重さんは、どんなことがきっかけでビジネスをはじめたんですか?

徳重徹さん(以下徳重) もともと大学を出て、損保会社の三井住友海上に5年半勤めていたんですが、そこでは新入社員のときから経営企画のような部署に入りまして、会社の全体が見える仕事をしていました。とてもやりがいがあったし、良い評価を頂いていたんですけど、29歳のときに自分の人生を考えてみて、やっぱりベンチャー企業をやりたいなと思って会社を辞めました。

石原 大企業でやりがいもあって、それで良い評価も受けて、順風満帆じゃないですか。普通、辞めないですよね?

徳重 そうなんですけど、ベンチャーを立ち上げたいって思いが勝っていました(笑)。ベンチャーといえばシリコンバレーだったので、そこを目指して、まずはLAからアリゾナに出て、そこでベンチャー企業のインキュベーションを5年半ほどしていました。とはいってもハンズオンでコミットするというのが基本なので、日米のベンチャー企業の良いところや悪いところを見て、勉強していましたね。

石原 その経歴はとても面白いですよね。保険会社に入る前から、ベンチャーを立ち上げたいと思っていたんですか?

徳重 昔から気質的にそうなんだと思います。学生のときから起業家たちの本を読み漁っていましたし……。でも、親からは絶対に会社をやってはいけないといわれていたんですよ(笑)!

石原 えっ! そんな家訓があるんですか?

徳重 家訓ではないんですけど、うちの親父がダメといっていたんです。親父はまるで『巨人の星』の星一徹みたいにとても厳しくて(笑)。僕は真面目でしたから「それは違うんじゃないか」と思っても、親の言うことは聞いていましたね。でも、どこかで「人生が親父に決められている」ところがあって、考えた挙句、そのまま道に乗っかるという選択肢を手放しました。

石原 今の徳重さんを見ると、そんなふうには見えないですよ。これは褒め言葉で、まったく真面目じゃなさそうなんです(笑)。まさしくベンチャー気質の中で生きてこられたのかなと思っていましたから。

徳重 そんなことはないですよ(笑)。それで、米国ではベンチャーってすごく重要な位置を占めていて、まさしく『チェンジ・ザ・ワールド』を背負っているんですよ。雇用もそうだし、国の発展そのものをけん引してるんです。

 逆に向こうから見た日本っておかしく見えるんですよ。大企業がイノベーションを起こす機動力はないのに、ずっと社会の中心にのさばっていて、ベンチャー企業はあるにはあるけど、成長して10億円から20億円規模ですからね。ベンチャーが産業をつくるというカルチャーはないと思います。

 だからこそ、日本でベンチャーを立ち上げる意思は強まりましたね。日本を何とかしなきゃいけない! って(笑)

石原 今話題の『海賊とよばれた男』とダブってみえると聞いていたんですが、まさしくその通りです(笑)。すごいですね。

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