【ヲタへの道】二歩目『レンタルマギカ』

マンガ・アニメ・ゲーム・ラノベを新旧問わずおススメの作品を紹介する企画、第2回は長編異種魔法戦闘ファンタジー、『レンタルマギカ』を紹介します。

» 2013年08月07日 14時55分 公開
[ラノコミどっとこむ]
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 パブリチェンコ!!(あいさつ)

 最近人妻キャラが好きだということに気づかされたBLAEBERです。さて、2回目となりましたこのコーナー。今回は僕の人生の半分をともにした作品『レンタルマギカ』について紹介したいと思います。

作品紹介

レンタルマギカ

 魔眼により、ドラえもんで失神するほど臆病な高校生「伊庭いつき」が父の失踪を機に父が経営していた会社を継いでしまう。が、その会社は魔法使い派遣会社「アストラル」だった。

 慣れない社長業や魔術の勉強に悪戦苦闘するいつきが、個性的な社員たちとともに迫りくる敵と戦う異種魔法戦闘ファンタジーです。

 だいたいのラノベではストーリーの本筋があり、それに沿う形で各巻完結するか、主人公たちが事件などに巻き込まれていくというこの2パターンあると思います。

 この作品はどちらかといえば後者なので、最初、ストーリーが少し見えにくくなっていますが、ある巻から主人公自身で事件などを解決するようになった瞬間、ストーリーの全容が見えてきます。

 僕がこの作品をおススメする一番の理由はここで、いままで見えないと思っていたストーリー本筋が見えた瞬間、実は1巻からちゃんと伏線が張られていたことに驚かされます。しかも、最終巻の直前の話にまで1巻が絡んでくるのですから驚きを越して、著者の三田誠さんには筆舌に尽くし難い思いです。

 連載からおわりまで約9年間経ちましたが、それでも一切話がブレないどころか、緻密なまでに仕組まれた物語の伏線がきれいに回収され、読んでいて清々しい気持ちになります。

魔術って?

 この作品では古今東西ありとあらゆる魔術が登場するのですが、その数はざっと10は超えます。

 そのどれもが実在する魔術であり、伝承や記述から大事な要素を残しつつ物語のためにアレンジされていて、非常に分かりやすく、かつ解説されながら書かれています。

 キャラや魔術の設定がものすごくきっちりと決められており、バトルマンガなどでありがちなパワーインフレがなく「えっ? これ、おかしくね?」というようなことが起こらないため、すらすらと読めます。ぜひご一読いただければ。

 さて、ここで宣伝を。

 レンタルマギカは文庫で全24巻(外伝1巻含む)ですが、そんなに長いと手が出しにくい、と思った方には、角川書店の『月刊コンプエース』でコミカライズされたスピンオフ『レンタルマギカ from SOLOMON』全2巻と、『月刊Asuka』でコミカライズされた『レンタルマギカ』全5巻が発売されていますので、そちらからチェックしてみてください。

 2007年にはアニメも放送していたのでそちらから見るのも良いかと思います。

 では、次回。

(ラノコミどっとこむ編集部/BLAEBER)

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