楽天koboイーブックストアで販売している電子書籍は、Android端末、iOS端末と、「kobo touch」「kobo glo」などの専用端末で読むことができます。PCからの閲覧には未対応です。専用端末は単独でもレビューしているので、ここでは割愛します。興味のある方はそれぞれのレビュー記事をご覧ください。
楽天koboイーブックストアで購入した電子書籍を読むには、まず端末へアプリをインストール(専用端末は不要)してログインする必要があります。ログインすると、購入したコンテンツが格納されている[ライブラリ]が表示されるので、タップして端末へダウンロードします。ダウンロードが完了していれば、ネットワークの接続がなくても読むことができます。
なお、特筆すべき点として、Koboのサービス利用規約に沿った私的かつ非営利の利用、つまり、常識的な個人利用の範囲内であれば、1つのアカウントで登録できる端末の台数には特に制限が設けられていない(☆+0.5)ことが挙げられます。大半の電子書店が、規定台数を超えて使用できず、他の端末登録を解除しなければならないというやや煩わしい制限を設けている中、これは先駆的な取り組みといえます。
比較的高機能な群に入るビューワです。読書中の内容紹介確認や、目次によるページ移動、マーカーやメモ書き・しおりの同期、選択範囲の辞書検索、フォントの種類や文字の大きさ、ページレイアウトやページめくりエフェクトの変更といった、読書のための補助機能はひと通り整っています。「コンテンツのインポート」メニューから、メモリーカード内のDRMフリーEPUBを読み込むこともできます。
ユニークなのは、koboが以前から力を入れてきた「ソーシャルリーディング」の機能です。アプリからFacebookへログインすることで、アクティビティをタイムラインで公開したり、読書履歴を友だちと共有したり、選択範囲を引用してコメント投稿する機能に加え、「ページヘのコメント」を同じコンテンツを読んでいる人と共有できる(☆+0.5)ようにもなっています。コメントには返信をしたり評価を付けたりもできます。同じ本が読まれた回数やコメント数、同時に読んでいる人数などのデータを見ることもできます。
読書は基本的に孤独なものですが、この機能がもっと活発に使われるようになると、同じ文を読んだ感じ方や解釈の違いで議論をするような「拡張された読書体験」という楽しみ方ができるかもしれません。
前述のとおりiOSアプリにはストアがないので、[関連する本]は表示されるだけで購入はできません。それ以外のライブラリやビューワの基本機能は、Androidのビューワとほぼ同じです。
評点:☆4.0
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