子どもたちと過ごす時間が少しだけ増える夏休み。今年の夏は、いつもより尊敬されるお父さん目指して、少しだけ知識を披露していいとこ見せてみてはいかがだろうか?
子どもたちにとって、待ちに待った夏休みがやって来た。この時期はほとんどの地域で梅雨が開け、からっとした天気が続き、気温も高くなるので、夜空を親子で見上げる機会も増えるだろう。
そんなタイミングをみすみす逃す手はない。今こそお父さんのいいとこ見たせい!
というわけで、「夏休みこそいいとこ見たせい見てみたい!」と題する特集の第3回目は理系男子・理男(さとお)と文系女子・文女(あやめ)がお父さんを応援するために、天文についての書籍をピックアップしてご紹介する。今回は、天文初心者でも馴染みやすい選書となっている。
天文とか宇宙っていうと難しい印象になっちゃうかもしれないけど、テレビや雑誌の星占いとか、結構身近なところで星座って話題になるんだよね。
そういえば子どもの頃、好きな男子の星座を聞き出そうと必死だったなぁ(苦笑)星座や、それにまつわる物語のことならこの本がオススメかな?
へぇ〜、季節を代表する星座じゃなくて、お馴染みの誕生日にまつわる12星座から紹介されてるんだね。
子どもに「あなたの星座はこれでね……」なんて教えてあげられるし、星座と絡めたギリシア神話が載っているから、おやすみ前の読み聞かせ物語として楽しむことも出来るでしょ♪
実際の星座の形と本格的なデータもちゃんと解説されているから、申し分ないね。
使われている挿絵もギリシア神話を基にした美術作品だから、ついつい見入ってしまうのよねぇ。
いわゆる子どもだましじゃないんだね。ああ、12星座の紹介の後で、季節毎の星座についての解説があるんだね。
そうそう。ひしゃくの形をした北斗七星が、実は大熊座のクマの尻尾だってことも書いてあるね。
ふーん。最初から最後までこの体裁で解説されてるから、分かりやすいし色々な見方ができて面白いよね。
ただ子どもだけで読むには、ちょっと難しい単語が使われているかな。
そこがお父さんの力の見せ所でしょ! 「これ、どういう意味?」って聞かれた時に、さり気なく「うん、これはね……」って答えられれば、ますます頼れるお父さんとしていいとこ見せられるよ!
なるほどね(笑)あ! そういえば『パニック』って言葉の語源、何だか知ってる?
パニック? ううん、知らないなぁ。
ふふふ。ギリシア神話によると、あれってやぎ座の神様の名前から来ているのよ。音楽の好きなパーンっていう名前の神様からなのよ。
ギリシア神話からだったの!? それは思いもよらなかったなぁ……!
これこれ。やっぱり、この本を外すわけにはいかないでしょ。
望遠鏡を上手に買うにはどうすればいいかとか、望遠鏡のおおよその値段など実際に望遠鏡を使って観測したい人にとって本当に欲しい情報が載ってるんだ。
上手に買う? 望遠鏡を買うのに「上手に」とかってあるの?
うーん、そうね、例えば、月のクレーターや土星の輪、木星の衛星と縞模様とかを望遠鏡で見た時ってどうだった?
それはもう! 印刷された画像で見るのと自分の目で見るのとでは、感動具合がぜんぜん違ったわ。
そうでしょ? そしたら、そういう感動を子どもにも味あわせてあげたいじゃない。見せてあげたいって思うじゃない?
うん、確かに! 見せてあげたい!
でも、それには、天体望遠鏡が必要だよね。でも、初めて買おうと思う時、どれがいいのかって分からないよね。そんな時に使えるのがこの本。どんな天体望遠鏡がいいのか、どういう仕組になっているのか、など天体望遠鏡に関するもろもろが初心者目線で、しかもたくさんの図で解説してあるんだ。こういうガイドブックって少ないんだよ。
そういうことかぁ。あら、観測する時の持ち物まで書いてあるね。レジャーシートとか、スキーウェアとか、オニギリとか(笑)
うん、それに天体写真を撮るための方法なんていうのも載っているしね。手持ちのカメラで天体写真が撮れたりしたら、ちょっとステキじゃない?
うわぁ! お父さんのそんな一面を見たら、わたしが子どもなら間違いなく尊敬しちゃう! お仕事でも遊びでもカッコイイお父さん! ん〜、男性としても憧れちゃうなぁ〜。
5歳から天文にはまって今に至る。高校時代には天体望遠鏡を自作し専門誌にも取り上げられた。世界22カ国、3万人のユーザーに使われているプラネタリウムソフト「SUPER STAR」を1人で開発。天文台や観測所、ペンションなどへの導入実績がある。
2009年のトカラ皆既日食では離島に滞在し、観光客向けの日食セミナーを開催。筋金入りの理系人間。
星座物語や神話が大好きで、毎日のように図書室に通っては空想旅行をしていた小学生時代。教育番組で放送された宇宙の神秘に魅せられ、理数は苦手ながら地学に関しては得意分野だったという文系の宙(そら)ガール。
宮澤賢治氏の『銀河鉄道の夜』がお気に入りで、気が付くと作品内でのテーマとなっている〈本当のしあわせ〉について考え続けている。数式や公式は記憶にさえも残らない、超文系人間。
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