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» 2013年07月17日 13時20分 UPDATE

父さんの会社が倒産! そして家族は……?

多くのサラリーマンに降りかかる可能性のある「勤め先の倒産」。あまり我が身のこととして考えにくいそうした状況をどう過ごすのか、実話から学べる書籍を紹介する。

[新刊JP]
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 もし、夫の勤めている会社が突然、倒産したら……。日々の生活費に加え、マンションのローンや管理費、税金。妻のパート代と夫の失業保険でいつまでも持つわけがない。では、どうしたらいいのだろうか。

fhfigsj455.jpg 父さんの会社が倒産した! そして家族は……?

 9月のある日、さる子ととーちゃん(もん吉)の夫婦二人と一男一女で、のんきに暮らすさる山家に一大事が起こる。父さんの会社が倒産したのだ。『父さんの会社が倒産した』(さる山さる子/著、高橋カオリ/イラスト、ルックナゥ/刊)では、スパルタ経営コンサルタント、ズバッと痛いところを突く親友、末期がんの父、パート先の意地悪おばちゃんら、個性的で魅力的な人たちに励まされ叱咤されながら、一家再生に奮闘する実話を描いている。

 大黒柱・夫のとーちゃんの会社が倒産してしまったさる山家。まず、すべきことは「生産性のないものを処分する」ことだった。それは3年前に新車で買ったマイカーを指す。泣く泣く愛車を手放したこの状況でも、なくして得たものはあった。

 車があったころは、週末にちょっと遠くの某大手スーパーまで行き、ドカッと買い物をしていた。休みの日には「どこかへ行楽」ではなく、「車でジャ○コへ」だった。しかし、意外にも車を手放しても別段不便を感じることもなく、職がなくなって家にいるとーちゃんと2人で、チャリンコで行動するようになったのだ。今日はあっちのスーパーへ行ってみよう。よし今度はこっちのスーパーに行ってみようと、いままでは1つの場所でしか買い物しなかったのが、いろんなところへ行くようになる。生活スタイルが変わるというより、行動スタイルが変わり、さる子はとても新鮮な気持ちになった。

 車がなくなると、買い物する内容も変わる。いままでは、何も考えずに買いたいものをカートにバンバン入れていたのだが、自転車ということと、行政書士であり経営コンサルタントの広重先生からの「節約しろ」というお達しのおかげで、とても頭を使うようになった。お買い物の楽しみってこういうことだったのかと、さる子は感激さえ覚える。手放した愛車と引き換えに、「お金」の大切さ、頭を使っての「お金」の出し方、生まれ方という新しい感覚を身につけたのだった。

 勤めている会社が倒産。本やテレビでそういったことを目にすると、どこか他人事のように見ているところがあるかもしれない。しかし、自分の普段の行いや努力とは無関係に、このような事態が自分の身にも降りかかる可能性は誰にでもある。しかし、さる山家の再生物語は、あまり悲観ばかりしても仕方がないと思わせてくれる。アンラッキーに見えていたことも、考え方によっては良くも悪くもなる。どんなときでも前に進む大切さを教えてもらえる1冊だ。

(新刊JP編集部)

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