凸版印刷、電子出版向け新書体で「本文用明朝体」を提供開始

凸版印刷は、電子出版コンテンツを読みやすくするために開発中の新書体のうち、本文用の明朝体を2013年秋から提供開始する。

» 2013年07月01日 13時00分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 凸版印刷は7月1日、電子出版コンテンツを読みやすくするために開発中の新書体のうち、本文用の明朝体を2013年秋から提供開始すると発表した。同新書体は、7月3日〜5日まで開催される「国際電子出版EXPO」の同社ブースで展示予定。

明朝体サンプル。各文字のバランスを調整しているほか、ディスプレイの表示の際にも可読性が低下しないように、起筆部、終筆部を太くしている (C)Toppan Printing Co., Ltd.

 凸版印刷のオリジナル書体である『凸版明朝体』および『凸版ゴシック体』を基に、電子出版向け新書体の開発が発表されたのが2012年3月。2016年春までに本文用ゴシック体や見出し用の文字、欧文の文字など計5書体の提供開始を目指すとしており、これが予定通り推移している。

 発表された本文用明朝体は、印刷工程による文字の太り(つぶれ)などを想定して、細身に設計されていた従来の印刷用書体と比べ、文字の線の太さをデザインし直し、日本語の長文を縦組で表現した場合に最大の読み心地が得られることを念頭に置いてデザインされている。

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