出版業界ニュースフラッシュ 2013年6月第2週

出版業界で先週起こった出来事をまとめてお届けする週刊連載。6月第2週は、出版取次業界3位で、楽天、講談社、小学館、集英社、大日本印刷と現在、資本・業務提携の協議に入っている大阪屋の決算発表などがありました。

» 2013年06月17日 16時17分 公開
[新文化通信社]
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講談社「ほしにねがいを」、発売1週間前に無料配信

 6月21日、月刊「アフタヌーン」で連載していた『ほしにねがいを』の単行本が発売されるのに先立ち、同14〜20日までWebコミックサイト「モアイ」で全209ページのうち169ページを無料公開。また、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!など30超の電子書店でも配信。6月21日に発売される単行本は本体648円、電子版は税込み525円。

大阪屋、大幅な減益決算に

 6月13日、第66期(平成24年4月1日〜同25年3月31日)決算と役員人事案を発表した。売上高948億8000万円(前年比20.9%減)、営業利益6億0100万円(同25.8%減)、経常利益1500万円(同93.0%減)、当期純利益5000万円(同58.8%減)。

 アマゾンジャパン、既存店の売上げ不振、ジュンク堂書店新宿店の閉店などにより、売上高が250億円以上減少した。1000億円を切ったのは46期以来20年ぶり。期中、帳合変更したブックファーストの毀損分は1カ月分だが、今期67期から通期にわたり影響する。

 67期について南雲隆男社長は、売上高816億円と見通し、「利益は赤字ではないが、ベタベタでしょう」と話している。

 役員人事は、福田広志氏(管理本部・副部長)と小山登氏(営業本部・同)が新任。西洋一郎、阿部修嘉、森田俊郎の3氏が退任する。6月27日の株主総会で承認される予定。

中央経済社、エイベックスとタイアップ企画

 中央経済社は、女子アナが民法全条文を朗読する法律学習教材のCD&BOOK『耳から覚える〈合格〉民法シリーズ』(全3巻)を6月21日と7月1日に発売する。発行元はエイベックス・マーケティング。両社のコラボ企画は初めて。「民法」1044条を全3巻のCDに収録し、100ページのテキストを付けて書籍扱いで発売する。本体3600円。

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