電子書店「BookLive!」のランキングデータから今売れ筋の電子書籍を紹介します。
今売れている電子書籍は何? ――この質問に大手電子書店「BookLive!」のランキングデータでお答えします。売れ筋の話題作を知る手がかりにしてください。それでは今回も「今売れている電子書籍ランキング」(集計期間2013年6月1日〜15日)をまずは総合ランキング(単巻ごと)からお届けします。
6月前半の総合ランキングトップはテレビアニメも順調な『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 7』でした。主人公の八幡(はちまん)は、見た目も学力もそれなりなのに、「ぼっち」を好み、高2なのに中二病。学校一の美少女・雪乃や見た目はビッチ、中身は清純女子の結衣に囲まれてリア充展開になりそうなのにひねくれた彼の性格がそれを許さないという内容で、「あるある」と思わず頷いてしまうところが人気の秘密かもしれません。
2位はコミックで、5月31日に配信開始された『GIANT KILLING 27』でした。弱小プロサッカーチームが「ジャイアント・キリング(強いチームに勝利する大物喰い)」を好物とする一人の監督の就任によってまとまりを見せ、強くなっていくさまを描いた作品です。ゲームだけではなく、プロサッカーチームの舞台裏なども描いた「リアルな」サッカー漫画として続きの気になる人も多いようです。
さて、今回のジャンル別ランキングは「ライトノベル書籍」「ビジネス・IT書籍」「青年マンガ」ランキングです。
「ライトノベル書籍」では第2位に『はたらく魔王さま!』がランクイン。世界征服の夢破れた魔王が異世界からたどり着いたのは、なぜか日本の東京、しかも笹塚。生活費を稼ぐため、駅前のバーガーチェーン店でアルバイトをし、部下とともに6畳一間の部屋に住むという生活感あふれるシチュエーション。なのに自分を倒そうとしてやってきた勇者(こちらもテレアポで生活費を稼ぐ日々)とのやりとりはどこかちぐはぐで……?
また「ビジネス・IT書籍」では、『伝え方が9割』がトップになりました。同書は入社当時はダメダメ社員だったという佐々木圭一氏が膨大な量のトライアンドエラーで研究し、「伝え方には技術があり、共通のルールがある」「感動的なコトバは、つくることができる」という方法論を見つけまとめたものとなっています。
順位 | 作品名 |
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1位 | 伝え方が9割 (佐々木圭一/ダイヤモンド社) |
2位 | 統計学が最強の学問である (西内啓/ダイヤモンド社) |
3位 | 「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方 (岩田松雄/サンマーク出版) |
4位 | スタンフォードの自分を変える教室 (ケリー・マクゴニガル/大和書房) |
5位 | ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (楠木建/東洋経済新報社) |
順位 | 作品名 |
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1位 | キングダム (原泰久/集英社) |
2位 | 魁!!男塾 (宮下あきら/サード・ライン) |
3位 | 寄生獣 (岩明均/講談社) |
4位 | GIANT KILLING (ツジトモ|綱本将也/講談社) |
5位 | GANTZ (奥浩哉/集英社) |
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