『ハイキュー!!ショーセツバン!!』ショーカイ!!

週刊少年ジャンプで大人気連載中のバレー漫画『ハイキュー!!』の小説版が発売。気になる見どころをお伝えします。

» 2013年06月12日 17時05分 公開
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 古舘春一さん原作、週刊少年ジャンプで大人気連載中のバレー漫画『ハイキュー!!』の小説版『ハイキュー!!ショーセツバン!!』が6月4日に発売されたのを記念して、今回は気になる小説の見どころをお伝えします。

『ハイキュー!!ショーセツバン!!』ショーカイ!!

 小学生時代、春高バレーで見た烏野高校バレー部の“小さな巨人”にあこがれて、バレーにのめりこんでいった主人公・日向翔陽や、そのライバルでありチームメートの天才セッター影山飛雄を中心とした、個性溢れる魅力的なキャラクタたちの織りなすバレーストーリーが人気を博している『ハイキュー!!』。

 今回、その小説版として描かれているのはJC3〜4巻に収録された烏野高校バレー部、GW合宿の裏側エピソードです。ネコ対カラス、“ゴミ捨て場の決戦”と称された因縁のライバル・音駒高校との対戦を前にした彼らの日常がコミカルに描かれています。

 現在、「ハイキュー!!.com」上で連載中の作品ですが、ノベライズ発行に当たってストーリーの追加など、時系列順に再構成されており、非常に読みやすくなっています。

 また、原作者である古舘先生の描き下ろしイラストは必見! 個人的に、“菅原の決断”でのスガさん(菅原孝支)のイラストにグッときましたし、“もし烏野高校バレー部の女子マネジャーが清水潔子じゃなかったら”でのノヤっさん(西谷夕)と田中(田中龍之介)の姿には、文章でイメージした以上の、想像を絶する彼らのバカっぷりに衝撃を受けます。特に後者は声に出して笑ってしまいそうになるので、移動中に読むのは大変かもしれません。

 そして、もう一点注目したいのが、いまのところ小説版でしか登場していない日向の妹、日向 夏ちゃん。お兄ちゃん大好きなかわいい妹、夏ちゃんは日向に負けず劣らず、元気いっぱいの女の子です。仲の良い兄妹の会話を読むだけでも非常に面白いのですが、夏ちゃんが影山のことを「とびお」と呼び捨てにしていることから、日向が学校だけでなく家の中でもバレーのことばかり話している様子を伺い知ることもできます。

 正直、漫画本編は好きでコミックスは集めているけど、小説まではなあ……と思っている方がいたら、迷わずオススメしたい。これは読まなきゃ損しますよと。

 ところで、こういったノベライズ作品って、どうしても原作者が書いたものではないから本編とのイメージが違うのでは、という感情を抱いてしまいがちですよね。でもご安心を! 星 希代子先生、お見事です。小説のページを捲るたび、さながら毎週ジャンプを読んでいるときのように、ハイキュー!!キャラクターたちが自然と入ってきます。小説を読んだ後にコミックスで合宿編を読み直すと、この時、裏側ではあの人があんなことやっていたのだなと、新たな視点で読み直すこともできますのでオススメです。

 今回ご紹介した『ハイキュー!!ショーセツバン!!』はハイキュー!!.comで追加ストーリーが近日公開とのことなので、こちらもお楽しみに。個人的には、音駒高校バレー部合宿の裏側エピソードも読めたらうれしいなあと期待しております。

(評:ラノコミどっとこむ編集部/やまだ)

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