大阪屋の南雲社長、「資本・業務提携の協議は事実」

出版取次業界3位の大阪屋が楽天、講談社、小学館、集英社、大日本印刷と現在、資本・業務提携の協議に入っていることを認めた。

» 2013年06月05日 19時45分 公開
[新文化通信社]
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 6月5日、石川・七尾市の温泉で行われた第47回大阪屋友の会連合大会で、南雲隆男社長が一連の一般紙の報道について言及。楽天、講談社、小学館、集英社、大日本印刷と現在、「資本・業務提携の協議に入っていることは事実」と説明した。また、突然のリーク記事により「書店、出版社に不安をあおる形になったことが残念で申し訳ない」と陳謝した。

 具体的な出資額、出資比率、時期などの詳細は未確定であり、「7〜8月に臨時株主総会を開催して具体的な形を整えることになるだろう」。楽天だけでなく、出版社らが出資を検討していることに感謝の意を伝えたうえで、「楽天の基盤を活用して、書店向けに新サービスを提供し、新たな風を吹き込む役割を果たしていく。みなさんの期待を裏切らぬよう努めたい」と語った。

 同時に第66期(平成24年4月1日〜同25年3月31日)決算については、売上高は948億8800万円(前期比20.9%減)、返品率は37.9%(同4.67%増)と伝えた。

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