The New York Times、電子版利用により米国以外への進出を計画

The New York Timesはポルトガル語、アラビア語、中国語、韓国語、スペイン語市場などに向けた事業拡大を計画しているようだ。

» 2013年05月24日 15時29分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
Good E-Reader

 The New York Timesは毎月4000万人以上の読者を自社Webサイトに集めるが、さらなる需要があると見ている。同紙はローカライズ版と現地記者が書いた独自コンテンツを携えて、外国語市場への事業拡大を計画している。

 The New York Timesが米国外へ電子版事業を拡大する大きな理由の1つは、同社サイトのトラフィックの30%が米国外からのものであり、広告収入はまだ伸びしろが見込めるからだ。同紙の2013年第1四半期の広告収入は1億9100万ドルで、数カ月以内に予定されているポルトガル語圏への事業拡大により底上げが期待される。

 The New York Timesの上級副社長でCIOのマーク・フロンズ氏によると、「アラビア語、中国語、韓国語、スペイン語市場への進出を予定しています。立ち上げのタイミングは分かりませんが、単に外国へ進出するよりもことはやや複雑です」という。

 現在、The New York Timesは毎月Webサイト上で好きなだけコンテンツを読める70万人近くのアクティブな電子購読者を抱える。購読者以外が読める記事は月10記事までに制限され、それを超えると購読を行うように促される。この忠実な読者数は同紙の購読者ベース全体の45%を占め、2016年までに52%に増える見込みだ。

Copyright© 2015 Good E-Reader. All rights reserved.

(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。