Samsung、電子書籍のページ送りに関する新特許を申請

電子書籍のページ送りに関する特許をSamsungも申請。電子書籍に関する技術を特許化するためのレースがヒートアップしている。

» 2013年05月13日 13時00分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 数カ月前、Appleは電子書籍のページ送りに関する特許の申請で最初の一撃を放った。これはAndroid、iOSアプリを開発する多くの開発者と企業の目をくぎ付けにし、将来、Appleからその技術の使用許諾を得る必要が生まれるかもしれない。

 SamsungはAppleにアニメーション化されたページ送り技術を独占させる訳にはいかなかったようで、ページ送りを処理する別の方法について独自の特許を申請した。

 この特許の要点は、ユーザーに紙の本と同様の体験を提供するところだ。一般的に、電子書籍の操作を紙書籍のそれと同様に感じさせるのは難しい。例えば、ページ送りに関してユーザー入力を感知する場合、従来の方法では表示しているページをすぐに次のページに切り替えるか、入力に従って現在のページを次のページにスクロールする。つまり、これらの方法は紙のページをめくることよりも、Webページをブラウズすることにより似ている。新特許はユーザー体験の質を上げ、電子書籍に紙書籍の体験をもたらすものだ。

 新たなSamsungの特許は利用されている技術に関して明らかにAppleよりも多くを取り込んでいる。Appleは基本的にアニメーション化されたページ送りを特許にしようとしているが、Samsungはその先を行っている。特許は、次のページを垣間見るところまで含めて、疑似ページ送り全体を文書化している。電子書籍に関する技術を特許化するためのレースがヒートアップしている。

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