相乗効果で売上増――AAPが2012年統計公表

米国出版社協会が2012年12月の月次報告をレポート。商業出版社純収益が前年比6.2%増と公表した。

» 2013年04月15日 16時30分 公開
[渡辺まりか,ITmedia]

 米国出版社協会(AAP)は4月11日(現地時間)、2012年12月の月次報告「StatShot」で2012年の米国での(紙と電子すべての)商業出版社純収益は前年比6.2%増となったことを発表した。金額ベースでは70億ドル規模となる。

 このうち、電子書籍が占める割合は22.55%だった。AAPによると、この割合は2008年には1%だったが、2009年には3.17%、2011年には16.98%だったとしている。

 米国では2012年第一四半期に電子書籍の売上高がハードカバー本の売上高を追い越し、その後も順調に販売高を上げているが、出版業界でいわゆる紙と電子のカニバリズムは起きず、出版物全体の売上に大きく寄与していることがうかがえる。

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