ジェフ・ベゾスCEOの申請した特許は未来のKindleか

タブレットの未来は表示デバイスとベースステーションの組み合わせになるのだろうか。Amazon.comのジェフ・ベゾスCEOが申請した特許が話題を呼んでいる。

» 2013年04月05日 17時58分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 Amazon.comのジェフ・ベゾスCEOはKindleに変化をもたらす新特許を申請した。

 現在、これらのデバイスは、コストを劇的に上昇させることなく、ハードウェアのスペックとバッテリーライフを今以上に大きく改善することが難しいレベルに達している。申請された特許は、手元にあるポータブルディスプレイの動力をリモートサーバあるいはベースステーションから供給し、主要プロセスも合わせて制御させるものだ。端的に言えば、オールインワン型デバイスからすべてのプロセスがベースステーションで制御される携帯性に優れたディスプレイへの変化だ。

 この特許の肝は、バッテリー、RAMなどの主要ハードウェアコンポーネントがベースステーションに制御される超ローコストのディスプレイを提供する点にある。特許では多くの革新的アプローチが概説されている。例えば、学校では複数のベースステーションを設置し、ディスプレイが一定距離に近づくと、電源が投入され、インターネットへのアクセス、電子書籍などの無線配信を可能にするといったようなものだ。

 特許の要点は「ポータブルディスプレイは動力受信/データ通信要素を搭載し、ベースステーションの動力/データ送信要素を搭載する。ベースステーションの通信範囲内にあるポータブルディスプレイが感知されると、そのポータブルディスプレイへ動力供給とデータ受信を行う。複数のベースステーション利用も可能。以上からなる方法が導入されたコンピューター」というところにある。

 タブレットで一番コストが掛かるのがベースステーションになるという未来を想像できるだろうか。ベースステーションのCPUやRAMといった構成は、まさしくPCのようにカスタマイズできるようなものかもしれない。ディスプレイそのものにはほとんどコストはかからず、無視できるほどではないかとすら思える。特許情報を見ればAmazonのCEOが考える未来、コスト削減の方法について理解できるだろう。

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