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» 2013年03月22日 17時30分 UPDATE

全巻セットや限定作品を用意:eBookJapan、ASUS新タブレットで「マンガの新取り組み」

「eBookJapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパンが、ASUS JAPANと協業。7インチタブレット「ASUS MeMO Pad ME172V」にeBookJapanで使える図書券3150円分をバンドルするほか、eBookJapanサイトでは特定作品の全巻をセットにしたものも販売する。

[西尾泰三,ITmedia]
tnfigebj2.jpg 左からASUS JAPANのソフィー・リーさん、イーブックイニシアティブジャパン小出斉代表取締役社長、漫画家の六田登さん

 電子書店「eBookJapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパンは3月22日、ASUS JAPANが3月23日に発売する7インチタブレット「ASUS MeMO Pad ME172V」にコンテンツサービスを提供することを発表した。

 同社は2012年10月、eBookJapanオリジナルの7インチAndroidタブレット端末を発売するとアナウンスしていたが、ASUSのタブレットに自社のコンテンツをセットにした販売方法でを採ることになった。両社の関係は、ASUSがネットブック向けに提供していたコンテンツストア「ASUS@VIBE」向けにeBookJapanがコミックの試し読みを提供するなどいった5年来の協業関係にある。

tnfigebj.jpg ASUS MeMO Pad ME172V

 ASUS MeMO Pad ME172Vは、Android 4.1.1を搭載した7インチタブレットで、画面解像度は600×1024ドット(WSVGA)、8Gバイトモデルのみの2カラー(グレー・ピンク)展開で、microSD/SDHCカードスロットも用意されている。同端末にはeBookJapanアプリがプリインストールされているほか、WebブラウザのスタートページはeBookJapanのサイトに設定されている。ASUS JAPAN プロダクトマネージメント課アカウントマネージャーのソフィー・リーさんは、現状まだまだ低いタブレットの活用において、マンガを読むことを1つの使い方として提案することで利用の裾野を広げることにあると今回の協業の意図を明かした。

 今回の具体的な協業イメージとしては、いわゆるバンドルモデル。ASUS MeMO Pad ME172Vの店頭予想価格は1万7800円だが、ここにeBookJapanで使える図書券3150円分が含まれ、実質的な端末価格は1万5000円を切る価格となる。

 また、『F-エフ-』『ダッシュ勝平』などの作品で知られる六田登さんが、アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』を原作にして描き下ろしたフルカラーの新作コミックを端末の購入者限定で提供。タブレットの画面を存分に生かす見開きコマを多用したボーンデジタル作品で、六田氏は、「紙の本では制限や制約があり、伝えきれなかったマンガの可能性を伝えたい」と取り組みの意義を説明した。

tnfigebj3.jpg 端末購入者のみに限定提供される六田登さんの『老人と海』

 また、eBookjapanのサイトでは、端末に特定作品の全巻セットをバンドルして販売する。『手塚治虫全集』(全400巻)を筆頭に、『島耕作シリーズセット』(全73巻)、『進撃の巨人セット』『かわぐちかいじセット』など25種のセットを第一弾として提供する。それぞれ個別に購入するのと比べ、最大4万円、平均すると1万円得前後お得なセットとなっている。

5月には“電子書籍に関する世界初の取り組み”も

 イーブックニシアティジャパン代表取締役社長の小出斉氏は今回の発表会の席上、2000年に創業して以来、電子書店の先駆者としてさまざまなサービスを形成してきたとこれまでの軌跡を紹介。その結果、マンガのラインアップで競合と一線を画すポジショニングを築けたと説明する。この発表の同日にラインアップは10万点を突破し、うち6万5000点がマンガであるとした。また、現在の登録会員数は77万人でうち7割が30代以上、一人当たりの月間購入額は約5000円と説明した。

 当初予定していたオリジナルタブレットの提供については、後日、「端末発売延期のお知らせ」として“無期延期”と発表されている。今回はASUS MeMO Pad ME172Vにコンテンツを提供することになったが、小出氏は、「お客様が望まれるスクリーンサイズにすべて対応していきたい」という方針を示すに留め、より大画面のモデルなど将来的なロードマップについての言及は避けた。一方で、同社は今後、20万点のラインアップを年度内に目指すほか、4月にトランクルームの改良、および、“電子書籍に関する世界初の取り組み”を5月ごろ発表する予定だとし、今後も新しい取り組みを率先してやっていきたいと抱負を述べた。

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