日本最大のTSUTAYA、仙台にオープン――売り場面積は約3000坪

約3000坪の売り場面積を持つ日本最大のTSUTAYA「蔦屋書店 仙台泉店」がオープン。ネット書店を超える価値を提供する文化の複合施設として、笑顔と文化を提供したいという。

» 2013年03月18日 15時00分 公開
[西尾泰三,ITmedia]
蔦屋書店 仙台泉店

 日本最大の複合書店(アルメディア調べ)にして、日本最大のTSUTAYAが仙台市にオープン――トップカルチャーは3月16日、宮城県仙台市泉区に約3000坪の売り場面積を持つ複合書店「蔦屋書店 仙台泉店」をオープンした。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が展開するTSUTAYA1472店舗の中で最大となる。トップカルチャーはフランチャイズ加盟企業で、同社が運営する蔦屋書店・TSUTAYA店舗はこれで72店舗。

 2011年ごろから、5000平方メートル超級の大型店舗の設立を進めているCCC。その先駆けとなったのはeBook USERでも紹介した蔦屋書店 前橋みなみモール店だが、その後、以下のように大型店舗をオープンさせてきた。

オープン時期 店舗名 売り場面積
参考 SHIBUYA TSUTAYA 1030坪
2011年8月26日 蔦屋書店 前橋みなみモール店 1737坪
2012年3月16日 蔦屋書店 フォレオ菖蒲店 約2300坪
2012年11月17日 蔦屋書店 ひたちなか店 1819坪
2012年12月8日 蔦屋書店 新潟万代 1200坪
2013年3月16日 蔦屋書店 仙台泉店 3000坪
TSUTAYAの大型店舗オープンの軌跡

 今回オープンした蔦屋書店 仙台泉店では、書籍・雑誌は80万点、児童書・絵本も3万点をラインアップ。顧客価値を追求した「代官山 蔦屋書店」のノウハウが生かされており、“プレミアエイジ”とされる団塊世代に向けて人文・芸術書、医学・理工、洋書も幅広くそろえる。そのほか、ラシックやジャズだけで1万枚を揃える音楽CD、全国では公開されなかった単館系の映画、未公開映画など「ここでしかそろわない」世界の文化を伝えていく。

ワイン&BOOKS
高級文具売り場

Koboの常設売場も、「ネット書店を超える価値」として電子書籍も包括して扱う姿勢が

 こうした情報とマッチする「ツール」も取り扱うことで、CCCが創業から掲げる「生活提案の場」をより強く打ち出しているのが特徴。例えば、食生活を充実させる雑貨やワイン、輸入食品、キッチンウェアや、旅行を楽しむためのトラベルグッズなど、「情報」とマッチした「ツール」を数多く取りそろえている。

 トップカルチャーの清水秀雄社長はオープンに先駆けて実施された内覧会で、蔦屋書店 仙台泉店を「ネット書店を超える価値を提供する文化の複合施設」と形容、「(蔦屋書店仙台泉店を)震災後の町に『笑顔と文化を提供する場所』としたい」と話した。

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