“言霊”という言葉があるように、日本では古くから言葉には願いを現実にする力があると考えられてきました。「そんな非科学的なものは信じられない」という人も、自分の考えていたことや、何の気なしに口に出した言葉が思わぬ形で実現してしまったという経験を一度くらいは持っているのではないでしょうか。
『あなたにも言霊の奇跡がすぐ起きる』(櫻庭雅文/著、徳間書店/刊)は、言葉が持つ現実への影響力、つまり“言霊”の正体を解説し、わたしたちでもできる使い方を教えてくれます。一部の特殊能力を持つ人しか使えないイメージのある“言霊”ですが、ある条件を満たせばだれにでも使えるもののようです。
今回は本書の中から“言霊”の力で言ったことを現実にする方法を一部紹介します。
現実に大きな影響を与えることができる“言霊”ですが、前述の通り効果的に使うためには条件があります。その条件は以下の2つ。
これを踏まえると、「したい」「なりたい」といった自分のエゴによる願望や執着を言葉にしても、“言霊”として力を持つことはありません。口に出すなら「〜した」「〜になった」「〜をする」というような、事実を語るような表現にしましょう。
言葉を発する時に体のどこに意識を置くか、ということを普段から意識している人はほとんどいないでしょう。普通に会話をするだけならそれで問題はありませんが、言葉に力を持たせたいならば、“ハートのチャクラ”に意識を置いて言葉を発する必要があります。
「チャクラ」とはサンスクリット語で「車輪」を意味し、脊椎に沿ってエネルギーの渦が車輪のように並んでいるとされています。その中で「ハートのチャクラ」は、両乳首の真ん中の奥に位置にあり、ここを意識して発声することで、言葉に力を持たせることができると言います。
「カッパ」「タッチ」などの「っ」を「促音」といいますが、この促音を使わないことも、言葉を現実化するポイントです。
言葉とはつまるところ「波動」です。つまり、“言霊”とは、言ったことを現実化させる“波動”を持った言葉であり、「促音」はその波動を断ち切ってしまうのです。「促音」は「くたばれっ」「早くしろっ」といった、命令口調の言葉に多くあります。こういった言葉を使っていると、いつまでも自分の思いが現実に向かっていかないことになりかねません。
多くの人の“言霊”への認識は「信じているわけではないけども、100%ウソだとも言い切れない」といったところでしょうか。
本書には、そんな“言霊”が、一般的に考えられているほど科学的なものではないことや、“言霊”の歴史、使い方に至るまで細かく語られており、一読するといままで気づかなかった思わぬ発見があるはずです。
(新刊JP編集部)
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