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» 2013年03月05日 12時31分 UPDATE

岐路に立つBarnes & Nobleの電子書籍リーダー

自社の電子書籍リーダーが苦戦を強いられているBarnes & Noble。2013年度第3四半期の決算でもこれが顕著に表れているが、NOOK製品ラインを製造中止する計画はないという。

[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 Barnes & Nobleは電子書籍リーダー端末と電子書籍販売で構成されるNOOK部門での損失をレポートしている。Barnes & Nobleの消息筋によると、同社はハードウェア販売から撤退し、他企業への技術ライセンス供与へ軸足を移す可能性があるという。

 「Barnes & Nobleが完全にハードウェアビジネスから撤退することはないでしょう。しかし、包括的なコンテンツの電子カタログにより注力するのではないでしょうか」と匿名の消息筋は同社の戦略について語っている。

 Barnes & Nobleは競争上の優位性を提供するためSamsungとMicrosoftにNOOK Mediaプラットフォームのライセンス提供を開始するようだ。PearsonとMicrosoftはBarnes & Nobleのデジタル戦略に早くから投資を行なってきた。Barnes & Nobleの書店チェーンからNOOK電子書籍リーダーおよび電子書籍事業をNOOK Mediaとしてスピンオフしたことが同社のエコシステムを他企業へライセンス提供する強い前触れとなった。

 Barnes & Nobleは自社のハードウェアラインに対する関心が少しずつ失われていくのを目の当たりにしてきた。NOOK HDとHD+はハードウェアとしては非常に堅実だが、iPad、Kindle Fire、Samsungのタブレットなどに押され市場シェアを落としている。なぜ、NOOKには人気がないのだろうか。その大きな理由の1つが米国外顧客のサポートだ。Barnes & Nobleは同社製品の購入とオンラインブックストアへのアクセスを英国および米国居住者に限定した。両国ではハードウェアが豊富に展開されており、ほとんどの人はApple製品かKindleを購入する。ハードウェアで競合するのは経営上意味をなさず、ハードウェアの販売マージンはいかなる成長を期待するにも低すぎる。

 タブレットは現在、ここ1年のスマートフォン業界を反映しはじめている。SamsungとAppleが市場全体の75%を占め、同様のことがApple、Amazon、Samsungに起きている。それによりBarnes & Nobleは市場シェアを落としている。

 アップデート1:レン・リッジオCEOによると同氏はBarnes & Nobleの全689店舗とBN.comを買収するためにSECの手続きを終えたという。小売りチェーンとデジタル部門に関して何か大きなことが起こりそうだ。

 アップデート2:メリー・エレン・キーティング氏は「はっきりさせておくと、受賞歴のあるNOOK製品ラインを製造中止する計画はありません」と語った。

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