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» 2012年12月27日 16時00分 UPDATE

一味違うスウェーデンの電子書籍貸出モデル

スウェーデンの図書館で行われている電子書籍の貸し出し事例は、図書館と出版社が敵同士ではなく味方同士になるアイデアがつまっている。

[Paul Biba,Good e-Reader Blog]
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 The Literary Platformがスウェーデンでどのように電子書籍貸出が行われているについて非常に優れた記事を掲載している。図書館の存在を認めつつも米国の出版社が抱えている問題を考えると、出版業界人は必読の記事といえそうだ。


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 この記事によると、スウェーデンの図書館は無料で図書館利用者が常にすべての電子書籍タイトルを入手できるよう、電子書籍を『サービス』として取り扱っているという。スウェーデンの図書館は普遍的な『ライセンス契約』モデルを利用しておらず、利用者は一度に好きなだけ電子書籍を借りることができる。一方、図書館は出版社に対し、貸出ごとに支払いを行う。

 このモデルは明らかにスウェーデンの出版社を神経質にさせているが、出版社は一部の書籍を陳列し始めており、スウェーデンで大きな騒ぎを巻き起こしている。ストックホルム市立図書館は現在、出版社と協力して、図書館が出版社の既刊書の電子化に協力する代わりに有利な貸出条件を結ぶ二重ライセンス契約モデルのパイロットプロジェクトを行おうとしている。パイロットプロジェクトで、図書館は25冊の書籍電子化に対する支払いを行い、それらの書籍は11年間有効な固定価格により図書館が利用できる。出版社は、同様に、すべての電子書籍新刊をリリース時に図書館が入手することに同意する。

 記事にはほかにも読むべきところがある。米国の電子書籍、図書館市場で革新的な考え方や実験が行われないのは残念だ。図書館と出版社が敵同士ではなく味方同士になるアイデアが強烈に求められるべきだ。業界内の誰かがこの記事を読んで、少し注意深く考えるように望もう。

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この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。

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