富士フイルム、Kindle向け「パネルビュー」対応のEPUBオーサリングツールを発表

富士フイルムが、EPUB 3対応オーサリングソフトウェア「GT-EpubAuthor for Fixed Layout」の新バージョンを発売。オプションソフトウェアの併用で、Kindle独自のコミック作品向け機能である「パネルビュー」に対応したファイルを簡単に作れるようになった。

» 2012年12月18日 18時09分 公開
[ITmedia]

 富士フイルムは、EPUB 3フォーマットの電子書籍を出力できるオーサリングソフトウェア「GT-EpubAuthor for Fixed Layout Ver1.4」を発表した。

 「GT-EpubAuthor for Fixed Layout」は、画像データをフィックスレイアウト型のEPUB 3ファイルとして出力できるオーサリングソフトウェアとして10月に販売を開始。電子コミック制作のサポート機能が充実しており、表示順が視覚的に確認しやすいページ編集画面や、出力ファイルサイズを柔軟に制御できるオプションソフトウェア「GT-Quality」、同じくオプションソフトウェアで漫画のコマの読み順を自動抽出できる「GT-Scan」などが利用できる。

 新バージョンは、「電書協EPUB 3 制作ガイド ver.1.1.1」で示されたフィックスレイアウト型EPUB 3の仕様に準拠。また、GT-Scanの読み順自動抽出機能を生かすことで、Amazon「Kindle」独自のコミック作品向け機能である、コマの1つ1つを順に表示する「パネルビュー」に対応した入稿形式データを自動で作成できるようになった。


photophoto Kindle独自のコミック向け機能「パネルビュー」対応ファイルの制作をサポートする

 製品の価格は、GT-Quality、GT-Scanをセットにしたパッケージ版が80万円前後。そのほかにも販売プランが用意されている。旧バージョンの利用者は、順次新バージョンへのアップデートが可能になる。

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