大手電子書籍ストア「BookLive!」のランキングデータから今売れ筋の電子書籍を紹介します。
今売れている電子書籍は何? ――この質問に大手電子書籍ストア「BookLive!」のランキングデータでお答えします。これを見れば売れ筋が分かる! それでは今回も「今売れている電子書籍ランキング」(集計期間12月1日〜15日)をまずは総合ランキングからお届けします。
総合ランキングでは、尾田栄一郎さんの大人気漫画を電子書籍向けにカラー化した『ONE PIECE カラー版(尾田栄一郎/集英社)』が1位にランクインしました。以前から販売されている同シリーズですが、公開された劇場映画の影響もあってか人気が上昇。見事トップに躍り出ました。カラー版は現在63巻まで刊行されていますが、モノクロ版の方は67巻まで電子化されています。
2位にランクインしてきたのは冨樫義博さんの『HUNTER×HUNTER』。こちらの作品も『ONE PIECE』と同様、映画化と絡んで注目がいっそう高まっています。12月4日に単行本最新巻の31巻が刊行され、早くも28日には32巻も発売予定と、立て続けに新刊が登場。さらに1月12日公開の映画「劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」の入場者先着100万人に配られるコミックス“0巻”は、ファンにとって見逃せない作品となりそうです。なお、電子版は12月17日時点で30巻まで配信されています。
それでは続いてジャンル別ランキング。今回は「少年マンガ」「SF・ファンタジー書籍」「文芸書籍」のトップ5をお届けします。
少年マンガのランキングは、先に紹介した総合ランキングと全く同じ結果に。日本の電子書籍市場における漫画の人気をあらためて感じさせる結果といえそうです。
SF・ファンタジー書籍では、貴志祐介さんの『新世界より』が1位を獲得しました。第29回日本SF大賞受賞作品(2008年)である同作品は、今年の秋にはアニメの放映もスタート。1000年後の日本を舞台に、念動力や先史文明などミステリアスなキーワードが散りばめられた物語が描かれます。
文芸書籍の1位は、栗本薫さんのヒロイック・ファンタジー『グイン・サーガ』となりました。同作は2009年に亡くなった栗本さんの代表作にして、未完ながら全153冊(外伝含む)という長編シリーズ。紙の書籍ではとても全巻を日頃から持ち歩くのは無理ですが、電子書籍なら可能です。電子版の全巻配信を記念して210円と手頃なキャンペーン価格で販売されているので(12月17日時点)、往年のファンの方々もこの機会に電子版を試してみてはいかがでしょうか。
順位 | 作品 |
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1位 | ONE PIECE カラー版(尾田栄一郎/集英社) |
2位 | HUNTER×HUNTER(冨樫義博/集英社) |
3位 | 【カラー版】ジョジョの奇妙な冒険 第3部(荒木飛呂彦/集英社) |
4位 | 【カラー版】ジョジョの奇妙な冒険 第7部(荒木飛呂彦/集英社) |
5位 | 鋼の錬金術師(荒川弘/スクウェア・エニックス) |
順位 | 作品 |
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1位 | 新世界より(貴志祐介/講談社) |
2位 | 吸血鬼ハンター(菊地秀行/朝日新聞出版) |
3位 | 獣の奏者(上橋菜穂子/講談社) |
4位 | 護樹騎士団物語(水月郁見/徳間書店) |
5位 | フェンネル大陸 偽王伝(高里椎奈/講談社) |
順位 | 作品 |
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1位 | グイン・サーガ(栗本薫/早川書房) |
2位 | 64(ロクヨン)(横山秀夫/文藝春秋) |
3位 | カジュアル・ベイカンシー 突然の空席(J.K.ローリング、亀井よし子/講談社) |
4位 | 図書館戦争シリーズ(有川浩/角川書店) |
5位 | フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(EL ジェイムズ、池田真紀子/早川書房) |
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