インタビュー
» 2012年12月05日 08時00分 UPDATE

1000万円の借金を返済した男の「お金の片づけ術」とは (1/2)

巷に広がるお金を貯めるためのノウハウ。しかし、実践してもなかなかうまくいかないもの。『なぜかお金が貯まる手帳術』を記した野呂エイシロウさんは、どのように貯蓄を自分の血肉としていったのでしょうか。

[新刊JP]
新刊JP

 巷に広がるお金を貯めるためのノウハウ。しかし、実践してもなかなかうまくいかないものです。

tnifhigjpi1.jpg 野呂エイシロウさんが執筆した『なぜかお金が貯まる手帳術』

 まず貯金をする上で大事なことは自分の消費行動をしっかりと把握すること。放送作家、戦略的PRコンサルタントの野呂エイシロウさんは『なぜかお金が貯まる手帳術』(集英社/刊)で、お金を貯めるためのマインドの持ち方や手帳を使った具体的な実践方法を伝授します。

 もともと借金まみれだったという野呂さんですが、どのようにその生活から抜け出したのでしょうか。インタビューを行いました。

―― まず、総額1000万円の借金をお持ちだったという衝撃の告白から本書はスタートしますが、どうして1000万円もの借金を背負ってしまったのでしょうか。

野呂 すごく簡単に言うと、いわゆる「ムダづかい」です。ムダづかいで1000万も借金をこしらえることなんてあるのか? と思われるかもしれませんが、あるんです。借金なんて簡単に作れてしまうんですよ。

 僕は昔、とてもだらしない人間でした。部屋も片づけられないし、時間にもルーズでした。毎晩飲みに出かけて、お金をバーンと使ってしまう。欲しいものがあれば、値段も考えずにあれこれ買う。計画的にお金を使わないから、どんどん出費がかさむ。

 だから、本当に大変でした。借金の苦労って、経験のある人にしか分からないですが、まさに地獄です。借金のためにお金を稼ぐのって、苦労なんですよ。

tnifhigjpi2.jpg 『なぜかお金が貯まる手帳術』を著した野呂エイシロウさん

―― そもそも野呂さんは1000万円近くの年収があったはずですが、どんどん「貧乏」になっていきました。たくさん稼いでいるはずなのにお金がなくなってしまう人は実は多いのではないかと思いますが、それはどうしてなのでしょうか。

野呂 年収が何千万円でも何億円でも貧乏な人はいます。逆に、年収が三百万円でもお金に余裕のある人、豊かな人もいます。

 貧乏というのは、お金の流れのバランスが悪い人のことを言います。入ってくるお金に対して出て行くお金が多すぎれば、誰でもたちまち「貧乏」になります。入ってくる額が少なくても、出費をきちんとコントロールできている人は貧乏とは無縁です。貧乏になるかどうかはとてもシンプルなんですよ。

 自分がいま幾ら持っていて、今日どのくらい使っていいのか、きちんと分かっている人は貧乏にならない。それが分からずに、どんぶり勘定で買い物を続けていたり、「まあいいか」と衝動買いをする人は、幾ら稼いでいても永久に貧乏のままです。

 「たくさん稼いでいるんだし、ちょっとぜいたくして100万の時計買ってもいいだろう。自分にご褒美だ」とノリで買い物をしてしまうクセのある人は要注意です。そういう人は貧乏になりやすいです。計画性がないからです。

―― 本書内で野呂さんがお金と向き合いスッキリできるようになる方法を「お金の片づけ」と呼んでいますが、具体的にどういうものなのでしょうか。

野呂 「お金のお片づけ」とは、お金にだらしなかった僕が起死回生するに当たって編み出した、お金を管理する方法なんです。毎日自分が使っているお金を分かりやすく確認して、出費の流れをはっきりさせていきます。そうすると、ムリなく自然にムダづかいが減って、いつのまにか貯金も増えてしまうんですよ。

 「お金のお片づけ」の基本は、その日一日過ごすお金を毎朝用意し、毎晩出費を確認すること。用意するのは手帳とペンと、買い物をしたレシートだけ。特別な道具はいりません。やろうと思ったその日から始められます。どんなにだらしない人でも、これなら続けられると自信を持って保証します。

 「お金のお片づけ」を、部屋を掃除するように、毎晩お風呂に入るように、習慣にして続けていけば、必ずお金の悩みは解決できます。「お金のお片づけ」の詳しい方法やコツは本書にしっかり書いていますので、ぜひお読みください。

―― 「お金の片づけ」を実践し、どのようなことが変わりましたか?

野呂 僕の場合は、2週間で効果が表れました。「あれ? いつもより余裕があるな?」と感じ始めるんです。これは明らかにムダ使いが減ったから。

 お金のお片づけをするようになって、それまでの自分がいかにムダ使いの多い生活をしていたかが分かるようになりました。例えばコンビニに立ち寄ったら、「ついでにこれも買っておくか」と、レジ前に置いてある唐揚げを買ってしまう。よく考えたらそう喉も乾いていないのに、「何となく」ドリンクを買ってしまう。そういう出費を日々繰り返していたんですね。まさに「チリも積もれば山となる」で、あっという間にすごい額のムダ使いに膨れ上がります。

 「お金のお片づけ」をするようになって、まずこのムダ使いの部分がなくなるという大きな変化が起きました。要らないものを買わないようになると、気持ちまですがすがしくなりましたよ。

―― 「お金の片づけ」を実行する際に、気をつけるべきことは何ですか?

野呂 「お金のお片づけ」の必須アイテムは、何といってもレシートです。ですから、どんなに小さな買い物をしても必ずレシートを受け取ることを心がけてください。自動販売機でドリンクを買った場合など、レシートが発行されない場合は、忘れずにメモしておきましょう。

 また、その日のお金のお片づけはその日のうちにすることも大切です。夜寝る前までには今日のお金をきちんと片づけて、次の朝はすっきりした状態で迎えましょう。そして新しい一日は、新しいお金で過ごします。とても気分がいいですよ。

―― 「お金の片づけ術」で、手帳をどのように使うのですか? また、どのような手帳を使うのが良いのでしょうか。

野呂 手帳はどんなものでもかまいません。その日のお金の使い方を振り返って、手帳に「○」か「×」かを記していきます。いま使っている手帳に、「○」「×」とマークをつけるところから始めてもいいのではないでしょうか。

 お金のためだけの手帳を用意し、「○」「×」だけでなく、その日一日の買ったものの記録や、その感想などを書いておくのもよいでしょう。

 また、一日の出費は、その日の行動と密接に関わっています。毎朝、一日のスケジュールを確認しながら「ここでタクシーに乗るから、3000円の出費」など、出費の予定を書きこんでおくのも効果的です。

       1|2 次のページへ

Copyright(c) 2017 OTOBANK Inc. All Rights Reserved.

コンテンツパートナー

新刊JP
ラノコミ.com
hon.jp
新文化通信社
Good E-Reader Blog
ぶくまる