これでもう迷わない、電子書店完全ガイド――BOOK☆WALKERあなたに合った電子書店を見つけよう(4/5 ページ)

» 2012年11月22日 08時00分 公開
[鷹野 凌,ITmedia]

いつでもどこでも簡単に読めるか?

 BOOK☆WALKERで販売している電子書籍は、Android端末、iOS(iPhone・iPod touch・iPad)端末で読むことができます。PCからの購読はBOOK☆WALKERでは未対応ですが、ニコニコ静画(電子書籍)との提携によってブラウザから閲覧することができます。

リセット画面

 BOOK☆WALKERで購入した電子書籍を読むには、ニコニコ静画(電子書籍)を除けば専用アプリケーションが必要で、購入したファイルを端末へダウンロードする必要があります。複数の端末からログインすると、ある程度の台数で右図のように「上限に達している」というメッセージが表示され、登録済み端末情報をリセットするかどうかの確認をされます。

 ヘルプには上限となる台数が明記されていませんが、5台程度で上限となるようです。リセットすると、すべての端末が強制ログアウトされ、再ログインが必要になります。手動でログアウトをしても登録解除されるわけではなく、[マイページ]から登録済み端末を確認することもできないのがやや不便ですが、普通に使っている限り問題になることは少ないでしょう。

 購入した書籍は、アプリの[一覧]からダウンロードできます。[本棚]に入れて整理整頓をしたり、本棚のデザインを変えることもできます。本棚デザインは無償・有償・キャンペーンによる配布・ポイントによる交換などで入手できます。シリーズに合わせたデザインが用意されている場合もあるので、コレクターには嬉しいところでしょう(☆+0.5)。

購入した書籍は[一覧]で確認できます。ここからダウンロード・購読や、本棚への整理などができます
ストアの[本棚デザイン]カテゴリに、様々な本棚デザインが用意されています
期間限定・購入特典という形の本棚デザインもあるので、情報を見逃さないようにしましょう

 BOOK☆WALKERのアプリは、Android版とiOS版では少し機能が異なります。例えばAndroid版にはしおり機能がありますが、iOS版にはありません。逆に、iOS版では移動先のサムネイル画像が表示されますが、Android版では表示されません。iOS版では全文検索ができますが、Android版ではできません。これらを以下でチェックしていきます。

Androidアプリで読む

 まずAndroidのビューワについてチェックします。スマートフォンの場合は背景色がクリーム色、タブレットの場合は白という違いはありますが、画面表示やメニュー構成はまったく同じなので、タブレットについては省略します。

 ページめくりは左右にスワイプか、画面端をタップです。ページめくりに特別なエフェクトはなく、サッと画面がスクロールして切り替わります。

書籍を開いた画面。Androidアプリの場合このように、画面上部にログインしているアカウントが表示されます
メニューを開いた状態
しおりをはさめるのは1カ所だけです

[移動]メニューを開いた状態
[移動]から[移動先指定]を開いた状態。スライダーか左右の三角アイコンをタップでページ移動できます
[設定]を開いた状態。文字サイズ変更と、縦書き横書きの変更に対応しています(書籍によって非対応の場合もあります)

文字サイズ大
文字サイズ小
文字サイズ中で横書き。ページめくり方向は左開きになります

端末の傾きセンサーで、横向きレイアウトに変更した画面。設定によって回転しないようロックできます
横向きレイアウトだと見開き表示にも対応します

iOSアプリで読む

 続いて、iOSのアプリをチェックします。ここでiOS6にバージョンアップしたiPod touchを用いています。iPadの場合、画面が広くなるだけでメニュー構成などはほとんど同じなので省略します。

書籍を開いた画面。ページめくりは左右にスワイプか、画面端をタップです
上から下へ少しスライドすると、上部にメニューが開きます。メニューは左右にスライドして切り替えられます。このメニューは左から、ビューワを閉じて書籍一覧へ戻る、回転防止、ページ移動、移動したページから戻る、です。右端の点々が、メニューの位置を示しています
下から上にスライドすると、メニューは下部に開きます

上から下へ大きめにスライドすると、ヘルプと目次のサムネイル表示が出ます
コミックの場合、各話のトビラがサムネイル表示されるので分かりやすいです
メニュー左端は全文検索です

検索結果はこのようにハイライトされ、左右の三角ボタンで移動できます
縦書き横書き、文字サイズの変更メニューです。文字サイズは5段階調整できます
横書きに切り替えた状態

文字サイズ最小
文字サイズ最大
画面の明るさ調整とヘルプ・目次メニュー
移動スライダーメニュー

端末の傾きセンサーによって、横向きレイアウトにできます。設定によって回転しないようロックできます
横向きレイアウトだと見開き表示にも対応します

 本棚のレイアウトや最後に読んだ位置、しおりなどはその端末に固有の設定で、他のデバイスとは同期できません。家ではiPadで読み、外出時に続きをiPhoneで読むといった場合は、ページ位置を自分で記憶しておくしかありません。マルチデバイスに対応しているのですから、異なる端末間で自動的に連携する使い方ができるようになることを期待したいところです。

 こうした端末間の読書情報の同期のほか、文字を選択してハイライトやメモを残したり、辞書を検索するといった機能もありません。しおりもAndroidでは1カ所のみ、iOSでは用意されていないのは、不便であり不満を感じる部分です(☆-0.5)。良く言えばとにかく「読む」という機能に特化した、悪く言えば「読む」以外のことがあまりできない、シンプルなビューワです。

評点:☆3.0

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