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» 2012年11月22日 08時00分 UPDATE

あなたに合った電子書店を見つけよう:これでもう迷わない、電子書店完全ガイド――BOOK☆WALKER (1/5)

eBook USERがお届けする国内の主要な電子書店の徹底レビュー。そう、これは“書店のレビュー”だ。今回は角川グループの「BOOK☆WALKER」を紹介する。

[鷹野 凌,ITmedia]

 電子書籍というと、どうしても「どの端末がいいかな?」とハードウェアありきで考えがちですが、筆者は「どの端末を選ぶか?」より「どのストアを選ぶか?」の方が重要だと考えています。読みたい電子書籍を探したり、購入したり、読むためのツールを提供したり、保管したりといった、総合的な「サービス」を提供しているのが電子書店だからです。

 この特集では、それぞれのサービスをじっくりと時間を掛けて使い込んだ筆者とeBook USER編集部が、国内の主要な電子書店を徹底解説します。「本当によいストアはどこなのか?」を知るガイドにしてください。この内容は定期的にアップデートし、サービスとしての電子書店の成長をつぶさにお届けします。

 本特集では、以下の5つの要素に基づき電子書店をレビューしていきます。

 各項目について、3点を平均とし、いい所があれば加点、悪い所があれば減点という形で評点を付けます。記事の最後に、これらの評点結果をチャートグラフにしたものを用意していますので、そちらも参考にしてください。

tnfig000.jpg BOOK☆WALKER

 第8回目は、角川グループの「BOOK☆WALKER」をレビューします。2010年12月にオープンした電子書店で、運営は株式会社ブックウォーカー(旧社名:角川コンテンツゲート)です。

 当初は角川グループ10社のコンテンツだけを配信しており、他の電子書店には角川グループのコンテンツを提供しないという形でユーザーの囲い込みをしていました。サービス開始から1年後に、ソフトバンククリエイティブ(GA文庫)との提携を開始したのを皮切りに、グループ外出版社との提携を拡大しています。また、ほぼ同時期からグループのコンテンツを、他の電子書店にも提供するようになりました。

 対応デバイスはiOSとAndroidです。PC Webはストア機能だけになっています。ただ、ニコニコ静画(電子書籍)との提携によって、PCからでも閲覧が可能になっています。

ラインアップは充実しているか?

 BOOK☆WALKERには総ラインアップ数の表示がありませんが、サイトマップから全商品csvをダウンロードできるようになっています。そのデータを用いて、ジャンル別点数を集計しました。2012年10月30日時点で9551件が配信中です。

ジャンル 点数
ライトノベル 2688
コミック 3765
文芸 1384
新書 396
実用書 711
画集 21
ゲーム/攻略本 227
ケータイ小説 359
BOOK☆WALKER各ジャンルのラインアップ(2012年10月30日時点)

 また、レーベル数は156件で、出版社数は28件です。以下は出版社別の点数です。

発行元 点数
G.B. 4
M.Y.office 1
PHP研究所 12
アスキー・メディアワークス ※ 1150
エイ出版社 17
エンターブレイン ※ 724
スクウェア・エニックス 327
ストレン 5
ソフトバンククリエイティブ 380
ティー・オーエンタテインメント 1
ハーレクイン 582
バンダイビジュアル 32
ブックウォーカー ※ 226
メディアファクトリー ※ 1076
リブレ出版 1
ワニブックス 209
一迅社 7
角川マガジンズ ※ 90
角川メディアハウス ※ 1
角川学芸出版 ※ 99
角川書店 ※ 2776
商業界 1
主婦の友社 8
手塚プロダクション 119
新人物往来社 ※ 62
中経出版 ※ 380
富士見書房 ※ 1215
宝島ワンダーネット(twn) 46
BOOK☆WALKERにラインアップされている出版社別点数(2012年10月30日時点、※は角川グループ)

 角川グループ直営の電子書店だけあって、同グループを中心としたライトノベルやコミックのラインアップはさすがの一言です。ここでしか入手できない作品もあります。サブカルチャーの専門店と捉えれば、非常に魅力的です。しかし、総合書店としてほかの電子書店と比較してしまうと、一般的な書籍や雑誌、角川グループ以外のコミックなどがあまりない(☆-2.0)のは利用者を選ぶところです。逆に言えば、これらのジャンルを好むユーザーには非常にマッチする電子書店ということもできます。

 なお、2012年7月2日に「角川グループ外出版社の作品も続々投入!」というリリースが出て話題になりましたが、この時に名前が挙がっていた業界大手の小学館はいまだにコンテンツを提供していません。また、名前の挙がっていない講談社や集英社の動向も気になるところです。

評点:☆1.0

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