Microsoftが3億ドル出資する電子書籍企業NOOK Media誕生 Barnes & Nobleの子会社として

Barnes & Nobleが電子書籍リーダー事業をスピンアウトし、Microsoftが3億ドルを出資する新企業NOOK Mediaが設立された。まずはWindows 8向け電子書籍アプリをリリースする。

» 2012年10月05日 11時42分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米大手書店Barnes & Nobleは10月4日(現地時間)、4月に発表した米Microsoftとの戦略的提携により、新子会社NOOK Mediaの設立を発表した。

 NOOK Mediaは、Barnes & Nobleの電子書籍リーダー「NOOK」関連事業と大学事業をスピンアウトさせた子会社。Microsoftが3億ドル出資し、NOOK Mediaの持ち株比率はBarnes & Nobleが約82.4%、Microsoftが約17.6%となる。

 4月の発表時に、この提携でWindows 8向けNOOKアプリを提供する計画も明らかになっているが、今回の発表ではそれ以上の具体的な取り組みについては言及されなかった。

 Barnes & Nobleのウィリアム・リンチCEOは発表文で、「われわれは、新たなパートナーであるMicrosoftと密に協力し、数百万人のWindows 8のユーザーに素晴らしい読書体験と傑出した電子書籍ストアを提供することを楽しみにしている」と語った。

 NOOKは、Barnes & Nobleが米Amazon.comの「Kindle」に対抗すべく2009年に立ち上げた電子書籍事業。電子書籍リーダーやタブレットなどのハードウェア、モバイル端末向けリーダーアプリ、電子書籍ストアNOOK Bookstoreを扱う。NOOK Bookstoreでは現在、300万タイトル以上の電子書籍を提供している。

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