「おおかみこどもの雨と雪」参画の川村元気プロデューサー、「LINE」で小説を公開

映画プロデューサーとして「電車男」「告白」「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」など数々のヒット作に参画した川村元気さんが、人気スマホアプリ「LINE」を通じて小説を発表する。

» 2012年10月03日 14時00分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 NHN Japanは10月3日、スマートフォン向け無料通話・メールアプリ「LINE」で、映画プロデューサー・川村元気さんの小説「世界から猫が消えたなら」を8日から連載すると発表した。LINE上で公式アカウント「世界から猫が消えたなら」(LINE ID:#sekaneko)を「友だち追加」すると、全6回の連載を無料で楽しめる。同作は、25日にマガジンハウスから単行本が発売される。価格は1470円。

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 川村さんは、「電車男」「告白」「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」など数々のヒット作に参画した映画プロデューサーで、今回が初の著作となる。

 同作では、余命わずな主人公が、「この世界から何か1つを消すごとに、あなたの命を1日延ばしてあげましょう」という悪魔との取引に応じ、物語が進んでいく。「失われて初めて感じる『モノ』の意味や価値、そして大切な人との再会や、家族との絆に触れて、人生の幸せとは何かを見いだしていくストーリー」が、LINEのコンセプトである「大切な友人や家族との対話・コミュニケーション」に通じる世界観を持っていることから、LINEでの配信が実現したという。

 「この物語は、ひとりで読んだだけで完結するのではなく、読んだ後に誰かに連絡してみたり、誰かと語り合ったりすることによって完結する物語だと思っています。この物語を手のひらに置きながら、携帯電話やメール、LINEでのメッセージツールを使って、『誰に』『どんな』想いを伝えたいのか想像しながら読んで頂き、この物語の『続き』を語り継いで頂けたらうれしいです」(川村さん)

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