電子書籍ストア、業界人には「紀伊國屋書店BookWebPlus」が人気インプレスR&D調べ

インプレスR&Dが、電子書籍ストアの利用率調査を、電子出版業界向けEPUBマガジン「OnDeck weekly」の読者に対して実施。最も利用されていたのは「紀伊國屋書店BookWebPlus」。一方で、日本未上陸の「Kindle」への期待も相当に高い。

» 2012年10月02日 14時20分 公開
[エースラッシュ,ITmedia]
Photo 電子書籍ストアの利用状況

 インプレスR&Dは、電子書籍ストアの利用率に関する調査結果を10月1日に発表した。同社が発行するEPUBマガジン「OnDeck weekly」の読者を対象にした調査で、購読層は電子出版産業に携わるユーザーだ。実施期間は9月18〜20日で、有効回答数は661件。

 電子書籍ストアの利用状況について「現在、利用している」と回答した人が最も多かったのは、全体の13.0%を占めた「紀伊國屋書店BookWebPlus」だった。2位は7月にサービスを開始した「楽天kobo」で8.6%、3位はソニーが運営する「Reader Store」で7.1%。koboは国内サービス開始から2カ月程度しか経っていないが、早くも上位にランクインした。

 koboとReader Storeは電子ペーパーを採用した専用端末でのサービスを提供。紀伊國屋書店BookWebPlusも電子書籍専用端末「Reader」に対応している。このように、専用端末でサービスを使えるストアが上位を占めていた。

Photo 「Kindle」の電子書籍ストアに対する関心度合い

 また、外資系電子書籍ストアへの関心度合いも調査。Amazonが運営する「Kindle」への関心が非常に高いことが分かった。日本でサービスを開始した場合「すぐに利用する」と回答した人は30.4%で、紀伊國屋書店BookWebPlusの利用率を大幅に上回っていた。

 なお、この調査結果は10月1日に発行した「OnDeck monthly 2012年10月号」に掲載している。また、今回の調査を含め過去3回実施した電子書籍ストアの利用率調査結果をまとめた「OnDeck電子書籍ストア利用率調査レポート(仮)」を10月に発売する予定だ。

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