BookWebPlusで販売している電子書籍は、PC(現時点ではWindowsのみ)、iOS(iPhone・iPod touch・iPad)、Android端末、Sony ReaderやPanasonic UT-PB1といった電子書籍専用端末で読むことができます(☆+0.5)。ただ、Sony Readerは一部作品が対応していない場合があるので、購入前には念のためチェックしておきましょう。以下、Sony Readerの例外ケースは除外してチェックしていきます。
BookWebPlusで購入した電子書籍を読むには、専用アプリケーションKinoppyを事前にインストールしておく必要があります。どのデバイスから購入した電子書籍も、同じアカウントでKinoppyへログインすれば、[本棚]からダウンロードして読むことができるようになっています。
Kinoppyからログインすると、その端末は自動的にアカウントへ登録されます。端末登録できるのは最大5台ですが、ログアウトすると自動解除されますし、もし6台目でログインしようとすると、他の端末を任意で登録解除できるようになっているので、実用で考えて困るような場面に遭遇することははめったにないと考えていいでしょう(☆+0.5)。
購入した書籍は、一度端末にダウンロードしてしまえば、通信環境がない場所でも読むことができます。本棚の書誌情報や並び順、最後に読んだ位置、マーク・しおりなどは自動的にクラウド上に保存され、他の端末とも同期されます(※Kinoppy for PCを除く)。タブレット端末で読んでいた続きを、外出先でスマートフォンから読むといったことも簡単にできます(☆+0.5)。
Kinoppy for PCは、電子書籍のファイル形式によって内部のビューワが異なります。XMDF形式は「ブンコビューワ」で、.book形式は「T-Time」で、HyC形式は「Kinoppyビューワ」で開きます。いずれのプログラムも、Kinoppy for PCと同時にインストールされ、本棚をクリックすれば対応するビューワが自動で開きます。ただ、例えばフルカラー版ジャンプ・コミックスはEPUB形式で配信されていますが、Kinoppy for PC では読めません(☆-0.5)。現状、EPUB形式の書籍は、Kinoppy for AndroidまたはKinoppy for iOSでの対応という形になっています。また、他のデバイスと同期するのは本棚だけです。
Kinoppy for AndroidやKinoppy for iOSの場合、ファイル形式はまったく意識せず利用できます。本棚はもちろん、最後に読んだ位置、マーク・しおり機能などはクラウド保存され、他のモバイルデバイスと同期できます(☆+0.5)。
Kinoppy for AndroidとKinoppy for iOSがユニークなのは、外部ファイルの取り込み機能にも対応している点です。つまり、汎用的なビューワとして利用できるのです。DRMフリーのXMDF・PDF・EPUBなどを取り込み、読むことができます(☆+0.5)。購入した電子書籍と同じように、しおり・マーク・最後に読んだ位置などの同期機能が使えるのは便利です。
評点:☆5.0
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.