特集
» 2012年09月21日 08時00分 UPDATE

あなたに合った電子書店を見つけよう:これでもう迷わない、電子書店完全ガイド――紀伊國屋書店BookWebPlus (1/5)

eBook USERがお届けする国内の主要な電子書店の徹底レビュー。そう、これは“書店のレビュー”だ。第3回となる今回は「紀伊國屋書店BookWebPlus」を紹介する。

[鷹野 凌,ITmedia]

 電子書籍というと、どうしても「どの端末がいいかな?」とハードウェアありきで考えがちですが、筆者は「どの端末を選ぶか?」より「どのストアを選ぶか?」の方が重要だと考えています。読みたい電子書籍を探したり、購入したり、読むためのツールを提供したり、保管したりといった、総合的な「サービス」を提供しているのが電子書店だからです。

 この特集では、それぞれのサービスをじっくりと時間を掛けて使い込んだ筆者とeBook USER編集部が、国内の主要な電子書店を徹底解説します。「本当によいストアはどこなのか?」を知るガイドにしてください。この内容は定期的にアップデートし、サービスとしての電子書店の成長をつぶさにお届けします。

 本特集では、以下の5つの要素に基づき電子書店をレビューしていきます。

本特集でのレビュー要素

  1. ラインアップは充実しているか?
  2. 読みたい本を簡単に探せるか?
  3. 簡単に購入できるか?
  4. いつでもどこでも簡単に読めるか?
  5. 購入した本はどうやって保管されるか?

 各項目について、3点を平均とし、電子書店としていい所があれば加点、悪い所があれば減点という形で評点を付けています。記事の最後に、これらの評点結果をチャートグラフにしたものを用意していますので、そちらも参考にしてください。

 第3回目は、「紀伊國屋書店BookWebPlus(以下、BookWebPlus)」をレビューします。BookWebPlusは、紙書籍の通信販売を行なっている「紀伊國屋書店BookWeb(以下、BookWeb)」をベースとして、電子書籍の配信を行なっているハイブリッド型電子書店です。PC(現時点ではWindowsのみ、Mac OS対応版がまもなくリリース予定)、iOS、Androidのみならず、Sony ReaderやPanasonic UT-PB1といった電子書籍専用端末にも対応しているのが特徴です。マルチデバイス・クラウド本棚・しおり同期といった機能への対応が、最も早かった電子書店の1つです。

tnfig00_1.jpgtnfig00_2.jpg 左図/BookWebPlusの画面。右図/取り扱い電子書籍作品に関連したさまざまな特集が見られます。ただし、こちらの画面はキーワード検索やジャンル絞り込みなどに対応していません
tnfig01.jpgtnfig02.jpg 左図/BookWebのPC Web画面。紙の書籍・雑誌の通信販売とともに、電子書籍販売を扱っています。そのまま検索すると、結果一覧には紙の書籍が表示されますが、電子書籍版が存在する場合は[電子版あり][電子版を購入へ]というボタンが追加表示されます。右図/PCから電子書籍だけを購入する場合は、[電子書籍]タブをクリックしましょう
tnfig03.jpgtnfig04.jpgtnfig05.jpg 左図/BookWebをスマートフォン版に切り替えた画面。左上のロゴはBookWebPlusになります。中央図/検索すると、結果一覧には紙の書籍が表示されますが、電子書籍版が存在する場合は書影に[電子版あり]とアイコンが付きます。右図/[電子版のみ表示する]をタップすると、検索結果は電子書籍だけのものに切り替わります。詳細画面での切り替えも可能です

 なお、同社の電子書籍リーダーアプリケーションは「Kinoppy」という名称になっており、Android版とiOS版にはストア機能も付いています。

ラインアップは充実しているか?

 BookWebやBookWebPlusには、総ラインアップ数の表示がありません。1冊につき1ジャンルで登録されているようなので、ジャンル別で絞り込みをしたものを合計してみました。2012年9月11日時点で5万3490冊が配信中です。残念ながらシリーズ数を調べる方法は見つかりませんでした。また、出版社数は399件でした。

tnfig06.jpgtnfig07.jpgtnfig08.jpg 左図/PC Web版のBookWebPlusだと、検索結果が多い場合「約15,000件」と端数が丸められてしまいます。中央図/スマートフォン版のBookWebPlusでは実数が表示されるので、ラインアップ数はこちらでチェックしました。右図/出版社一覧がBookWebPlusにはないため、出版社数はKinoppy for Androidのインデックス検索から数えました。詳しくは後述しますが、Web・アプリともに、利用できるメニューに少しづつ違いがあります

 次に、ジャンル別の数字を見ていきましょう。検索結果が多いと表示するたびに件数が微妙に異なる場合があるため、若干誤差があると思ってください。

ジャンル 件数
文芸 16303
ライトノベル 4366
コミック 18403
趣味・生活 3679
ビジネス 1526
経営 205
経済 97
社会 512
人文 805
学術・教養 2663
語学 256
芸術 318
児童書 274
医学・薬学・看護 65
コンピュータ 166
サイエンス 76
就職・資格・学参 60
地図・ガイド 186
その他 3530
合計 53490
※2012年9月11日時点

 [文芸]と[コミック]ジャンルの数が突出しているので、詳細も調べてみました。

[文芸]ジャンル 件数
日本文学 9670
海外文学 589
ミステリー 573
ノベルス 1056
ハーレクイン 2664
レディース文庫 300
エッセイ 697
ノンフィクション 422
古典 6
詩歌 39
評論・ガイド 49
その他 203
[文芸]ジャンル別ラインアップ
[コミック]ジャンル 件数
児童 28
少年 5168
少女 3584
レディース 1011
青年 6865
コミック文庫 535
その他 1355
[コミック]ジャンルラインアップ

 確認した範囲では、青空文庫や楽譜・ケータイ小説&コミックなどの、とにかく数だけは多いタイプのコンテンツが存在しないようです。他の主要電子書店と比べると若干ラインアップが少ないように見えますが、実際のところ書籍・コミックに関しては他店と比べて大きく劣っているわけではないようです。ただ、他のストアで[雑誌]カテゴリに分類されているような定期刊行物に関しては、ほとんど取り扱いがありませんでした(☆-0.5)

評点:☆2.5

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia Book Club会員登録がまだの方はこちら

電子書籍/紙を問わず、読書を愛する皆さまに向け、特別な情報提供、書籍の献本、著者や業界関係者との懇親会、執筆活動を検討されている方へのサポートなどを順次提供し、皆さまの読書を強力にバックアップします。

コンテンツパートナー

新刊JP
ラノコミ.com
hon.jp
新文化通信社
Good E-Reader Blog
ぶくまる