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» 2012年09月14日 08時30分 UPDATE

Kobo Miniの実機レビュー

Koboが先日発表した5インチの電子書籍リーダー端末「Kobo Mini」。79.99ドルと安価で小型のこの端末は、どんな特徴があるのだろうか。

[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
Good E-Reader
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 オンタリオ州トロントで先日開催されたプレス向けイベントで発表されたKoboの「Kobo Mini」。Good e−Readerはこれがどんな製品なのかお届けするためこのイベントに出席した。Kobo Miniは79.99ドルという価格と、てんこ盛りの機能によりエントリーレベル向けの市場を席巻するだろう。

ハードウェア

 Kobo Miniは簡単にポケットに収まる5インチの電子書籍リーダーで、寸法は102×133×10ミリで重さは134グラム。電子インクディスプレイは旧世代のVisplex V110で、解像度は800×600ピクセル。タッチスクリーンを備え、その反応は非常に良い。デバイスを支えるのはユーザーが日常タスクをこなすのに十分な800MHzのプロセッサだが、搭載するRAMの言及はなく、筆者は256Mバイトではないかと予想する(編注:内蔵ストレージは2Gバイト)。

 Kobo Miniの主な利点は価格で、通常のKobo e-Readerの機能を完全に兼ね備えている。また、ユーザーが自分のリーダーを際立たせるの数種類のカバーが入手可能だ。過去、Koboの電子書籍リーダーの背面はマットなキルト状パターンで覆われており、長時間容易に持っていることができた。Kobo Miniではさまざまなキルト状パターンのカバーを購入することで、この部分が簡単に交換できる。家族の1人が仕事に持っていくのにピンクのカバーに交換し、さらにほかの家族がブルーやブラックのカバーに交換するような状況で役立ちそうだ。発売時に少なくとも4種類から5種類のカバーが入手できる予定で、Koboは将来さらに種類を拡充するという。

 Kobo Miniにはオーディオ機能がなく、ハードボタンは電源スイッチだけ、そのほかはすべてタッチスクリーンでの操作となる。Androidを搭載するデバイスに似て、Koboはこの新デバイスからほぼすべてのボタンを排除した。使い尽くされた感のあるホームボタンがないのは歓迎すべき変更だと思う。それによりデバイスはよりすっきりした印象になっている。

ソフトウェア

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 Kobo Miniは機能満載で、良質の電子書籍リーダーに仕上がっている。Koboから直接、エコシステム内に現在存在する300万冊の電子書籍を購入できる。100万冊を超える無料書籍も入手でき、何か傑作を入手するのに時間を費やす必要はほとんどない。

 メインホームスクリーンはkobo Touchの面影を残している。ホームスクリーンは現在読書中の作品の表紙が表示されるほか、『ライブラリー』『書籍検索』『ウィッシュリスト』などで構成される。

 ライブラリーはユーザーが購入した本やリーダーに手動でロードした電子書籍を整理する場所だ。ジャンルや著者ごとにコレクションを作成することもできる。カスタム書棚の作成も可能だ。そのほかライブラリーではReading Life Awardsと統計機能などが目を引く。統計機能は速読への挑戦を可視化したり、自分の子どもに報酬を与えることで本を読ませるのに便利だ。筆者はこの統計機能を活用し、自分の子どもに一定の目標を定めた上で、それをクリアした場合、お小遣いを与える親を個人的に知っている。

 Koboストアでは雑誌、新聞、電子書籍を購入できる。ほかのkoboデバイスやiOSあるいはAndroidアプリで購入した書籍は自分のアカウントに自動的に同期される。ストアでは書籍を『ウィッシュリスト』に追加したり、『ギフトを送りたい場合、これを購入することもできます』と意思表示をすることもできる。

 筆者はデバイスの処理速度に素直に驚いた。Koboによると、デバイスサイズと消費電力に基いて、バッテリーライフは数カ月持つという。Kobo Miniはクリスマスプレゼントや、電子書籍リーダーに疎く簡易な製品を求めている人に向いているかもしれない。

読書体験

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 Kobo MiniはKobo Touchのコア機能の多くを継承しており、メインUIもKobo Touchを開発したチームがデザインしている。その読書体験は非常に堅実で、ユーザーの読書体験を改良することで市場のほとんどのデバイスを上回り続けている。フォント、フォントサイズ、余白、行間の変更を行うか、出版社のデフォルト設定を活用するかユーザーには選択の自由が与えられている。変更を行うとすぐに適用されるので、自分にちょうど良いポイントを探しやすい。

 特定の単語をハイライトし、すぐにその意味を確認できる辞書も多数内蔵している。これは教科書を読むときだけでなく、ある単語やフレーズの意味を知りたい若い読者にも便利な機能だ。文章にマーカーを引いて保存したり、マーカーを引いたところにノートを取ることもできる。KoboのUIデザイン担当者によると、ファイルにノートをエクスポートする新機能を開発中だという。これにより実際にノートをテキストファイルやWordファイルに保存し、デバイス間で共有できるようになる見込みだ。

 筆者がKobo Miniで1番好きな新機能は、フォントそのものの明度調整機能だ。プレビューウインドウを開き、テキストの明るさを設定する。Kobo Miniはこの機能を実装した世界初のリーダーで、明るめや暗めのテキストが好きなユーザーの要求を満たす。

まとめ

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 Kobo Miniは機能を犠牲にすることなく携帯性を実現したデバイスだ。低価格で機能満載の読書体験を提供する。スーツを着る人やジャケットのポケットに入れて持ち歩きたい人にふさわしい。ぴったりとしたジーンズやパンツのポケットにもフィットする。デバイスを壊しそうにない子どもや、リーダーになじみがなく多機能リーダーを必要としない人にもお勧めする。このリーダーはFacebookとの連携によりソーシャルメディアと強力に結合され、友人や家族と読書実績を共有できる。

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(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。

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