文藝春秋、「秋の文春文庫フェア2012」を電子書籍でも展開

文藝春秋がすべての文字好きを対象にした「文藝春秋 秋の文春文庫フェア」を電子書籍にも拡大。今秋公開予定のアニメ映画『伏 鉄砲娘の捕物帳』の原作本などが注目を集めそうだ。

» 2012年09月10日 17時49分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 文藝春秋は9月7日、電子書籍を販売する各書店で「秋の文春文庫フェア2012」を開始した。9月4日から全国書店で始まった、「文藝春秋 秋の文春文庫フェア」を電子書籍に拡大したもの。BookLive!、GALAPAGOS STORE、honto、LISMO Book Store、Reader Store、楽天kobo、紀伊國屋BookWebで展開されている。

 同フェアでは、「現代&恋愛小説」「ミステリー小説」「エッセイ&ノンフィクション」「時代&歴史小説」「海外作品」、そして「映画原作」として今秋映画化される2作品を加えた100冊が選書されている。どれもえりすぐりの作品だが、中でも、直木賞作家、桜庭一樹氏の『伏 贋作・里見八犬伝』は話題を集めそうだ。

 曲亭馬琴(滝沢馬琴)の「南総里見八犬伝」を大胆にアレンジし、人と犬の血を引く伏(ふせ)と呼ばれる若者たちをめぐる物語に仕上げ、“大江戸ブレードランナー”と称される同作品を原作としたアニメ映画『伏 鉄砲娘の捕物帳』が10月20日から全国ロードショー予定。映画のキャラクターが今回のフェアのメインキャラクターも務めている。

 このほか、11月10日から映画が公開予定の『悪の教典 上・下』(貴志祐介)、『PRIDE-プライド 池袋ウエストゲートパークX』(石田衣良)などは今回文庫版と電子書籍版が同時発売。『プリンセス・トヨトミ』(万城目学)、『三匹のおっさん』(有川浩)、『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ)、『蝉しぐれ』(藤沢周平)、『運命の人』(全4巻 山崎豊子)など多くの作品が電子書籍でも展開される。

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