AAP/BISGが書籍市場統計レポートを発行、2011年度の米国電子書籍売上高は1580億円以上

米国の出版社業界団体AAPと調査団体BISGが発行している米書籍業界レポート「BookStats」2012年版によると、米出版業界の2011年通期の電子書籍売上高は20億ドル(約1580億円)を突破しているようだ。

» 2012年07月19日 11時26分 公開
[hon.jp]
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米国の電子書籍ニュースサイト「Digital Book World」によると、米国の出版社業界団体Association of American Publishers(AAP)と調査団体Book Industry Study Group(BISG)は7月17日(現地時間)、両団体が毎年共同で有償発行している米書籍業界レポート「BookStats」2012年版の結果概要を明らかにした。

 BookStatsは、正会員300社前後のみをサンプル対象とするAAP独自方式と異なり、地方の中小出版社を含めた2000社以上を広範囲に調査している。これによると、米出版業界の2011年通期の電子書籍売上高は今年2月末に明らかにされたAAP独自値の9.69億ドル(約765億円)を大きく上回る、20億ドル(約1580億円)を突破していることが明らかになったという。ただし、個人作家たちの売上高の集計方法がないため、実際はBookStats値よりもさらに大きいと推測される。

 なお、AAP独自統計もBookStats統計も、すべて出版社純売上(卸売)ベースであるため、小売ベースでの金額はさらにこの2倍強程度になっているものと推測される。

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