「銀の匙」第4巻で「小学館史上最速」の快挙――粋な“実写化”も見逃せない1年で初版100万部の人気作に

農業高校の若者たちを描いた「銀の匙」が人気だ。7月18日発売の第4巻は初版で100万部以上を刊行。作品のモデルとなった高校で“エゾノーの1日”を実写化した特別企画もスタートする。ちなみにこの企画、放映時間に粋な計らいが。

» 2012年07月11日 00時00分 公開
[山田祐介,ITmedia]
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photo 「銀の匙 Silver Spoon」4巻

 小学館の週刊少年サンデーで連載中の漫画「銀の匙 Silver Spoon」の第4巻が、7月18日に発売される。「鋼の錬金術師」で一躍有名になった漫画家・荒川弘さんが、農業高校を舞台に若者たちの青春を描いた作品だ。マンガ大賞2012の大賞に輝くなど各方面で注目を集めているが、第4巻でも新たな快挙を達成したという。

 今回の最新巻は、初版で100万部以上を刊行する。第1巻を発売した2011年7月からわずか1年での初版100万部達成は、「小学館史上最速」という。発売キャンペーンにも力が入っており、テレビCMと特設Webサイトを使って作品の魅力をユニークな方法で伝えていく。

 キャンペーンでは、作品の舞台「大蝦夷農業高等学校」(通称エゾノー)のモデルとなった北海道の農業高校の協力により、エゾノーの1日を実写で再現。朝4時の起床から22時の消灯まで、エゾノーの1日を1時間ごとに区切り、全19本のムービーで紹介する。「ホルスタイン部」「お風呂は1人15分」「石窯ピザ」といったファンにはおなじみの舞台やエピソードが再現されるという。

photo ムービーのワンシーン

 また、現実の時間軸に沿ってムービーを流すという粋な演出も。テレビCMでは「朝4時には朝4時篇のCMを流す」といった具合に、放映時間とCM内容をシンクロさせる。発売日である18日の4〜22時に、フジテレビ系列28局のどこかで、このシンクロCMを放映する。なお北海道文化放送(UHB)では18日、全篇を各時間に放映する予定だ。

 特設Webサイトでも18日以降ムービーを公開するが、こちらも現実の時間とムービーがリンクしている。朝4時篇を見るためには朝4時にWebサイトを訪れなければいけないし、22時以降に訪れても“消灯”しているので注意が必要だ。農業高校の“酸いも甘いも”を生き生きと描く同作品らしいキャンペーンといえる。

 キャンペーンの詳細は、特設サイト公式Twitterアカウントで順次公開していくという。気になるファンはチェックしてみよう。


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