「心を込めて描きました」――「はじめの一歩」森川さん、22年ぶり新連載をTwitterで発表

大人気漫画「はじめの一歩」の作者である森川ジョージさんが、22年ぶりの新連載をTwitterで発表。絵本作家・のぶみさんのエッセイ漫画を原作に東日本大震災被災地でのボランティア活動を森川さんが描く。

» 2012年06月15日 17時48分 公開
[山田祐介,ITmedia]
photo 森川さんの一連のツイートはtogetterにもまとめられている

 「被災地の方や原作者に失礼がないよう、僕なりに心を込めて描きました」――漫画「はじめの一歩」で知られる漫画家の森川ジョージさんが、22年ぶりの新連載をTwitterで発表した。新連載「会いにいくよ」は、東日本大震災被災地でのボランティア活動を描く作品。絵本作家・のぶみさんのエッセイ漫画「上を向いて歩こう!」が原作となってる。掲載誌は週刊少年マガジンで、7月4日発売の31号に第1話を掲載する。全5話の短期集中連載。

 原作の「上を向いて歩こう!」は、震災から2週間後に被災地に入ったのぶみさんのボランティア活動記。被災地の光景や過酷な現実に衝撃を受けたのぶみさんが、何を思いどう活動したのかがつづられている。森川さんのツイートには「考えて考えて僕はこの物語を漫画にすることを選択しました」と書かれている。森川さんも被災地に何度か足を運び、活動を模索していた中で今回の原作に出会ったという。

 漫画化に当たっては「重い題材なのでまずは僕自身の身を削るのが礼儀」として、第1話の原稿を自分1人で描き上げた。新連載は森川さんによる持ち込み企画という。連載の中では、のぶみさんや他の漫画家にも作画協力を仰ぐ予定だ。

 「この先何かが起きた時、どう考え何を選択するのか悩んだ時、少しだけ思い出していただけるような漫画になれば嬉しいと思っています。」

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