有料の電子コミック利用者は約5%、ただし25歳〜34歳男性は高い利用意向gooリサーチ調べ

NTTレゾナントが運営する「gooリサーチ」で実施された「マンガに関するアンケート」の調査結果が公開された。

» 2012年05月30日 14時21分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 「有料電子コミックの利用意向は、25歳〜34歳の男性で最も高く20%を超える」――そんな調査結果がNTTレゾナントが運営する「gooリサーチ」のアンケート結果から明らかになった。

 「マンガに関するアンケート」として全国の15歳〜44歳の男女を対象に実施された同調査の有効回答数は1939人。全体の約75%が「マンガが好き」だと回答しており、男性では25〜29歳でほぼ二人に一人(46.7%)、30代でも約35%が「マンガをよく読んでいる」と回答。一方、女性は20〜24歳の44.8%をピークに、25〜29歳で30%を割り込む結果となった。同調査では、これらの結果から、男性では20代後半を中心に39歳以下で80%以上が、女性では20代前半を中心に29歳以下で80%以上がマンガを読んでいるとレポートしている。

 有料/無料を問わず、電子コミックの利用者は全体の20%未満。有料の電子コミック利用者は約5%にとどまった。性年代別にみると、有料/無料問わず電子コミックを利用している割合が20%を超えているのは男性15歳〜19歳、女性20歳〜24歳のみ。また、現在電子コミックを利用していない層で、男性25歳〜34歳の層は今後の利用にポジティブな意向を示す傾向が強いという結果となった。

男性25歳から34歳では今後電子コミックを利用する意向が比較的強い(『マンガに関するアンケート』に関する調査結果より引用、以下同)

 コミックス(単行本)ではなく、コミック誌(マンガ雑誌・週刊誌)が電子化され定期的に配信された場合の利用意向を尋ねた設問では、全体の21.7%が利用意向を示した。これを現在コミック誌を定期購読しているユーザーに限ると35.2%、有料電子コミックを読んでいるユーザーに限ると48.6%が利用意向を示している。その理由としては、「気軽にいつでもどこでも読める」としたものが50%を超えたほか、「読み終わった後の処分に困る」「持ち歩くのが大変」など、紙のコミック誌のサイズや重さに対する不満理由も挙がっている。

コミック誌(マンガ雑誌・週刊誌)の電子化ニーズ(単一回答)
電子コミック誌の利用意向理由(複数回答)

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